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普及するカリフォルニアのオンライン大学 (98/07/22)

 カリフォルニア杉の森林の木陰で一人、膝に乗せたラップトップに向かう女性。「壁のない教室」と題して、この数年で急速に普及したオンライン大学の現状を伝えた、San Francisco Chronicleの記事の象徴的な写真だ。ラップトップさえあれば場所を選ばず、自宅でもパソコンから時間を選ばずに大学のコースが受講できるという理想が、一般レベルで本格的に実現していることを伝えている。

 アリゾナに本校があり、オンライン本部をサンフランシスコに持つUniversity of Phoenixは、オンライン大学の老舗として、現在バーチャル教室に4,000人が在籍している。また、カリフォルニア大学バークレー校分校で提供するオンライン・クラスには、AOLを介して1,300名が登録し、来年末には5,000名に増加する予定。カリフォルニア大学ロサンゼルス校では、220のクラスに750名が遠隔参加。サンフランシスコのゴールデンゲート大学では、30科目の夏期講習を600名がサイバーキャンパスで受講しているという。

 このようにオンライン教育に熱心なカリフォルニアでは、現在63のコミュニティー・カレッジがオンラインコースを提供中。それらをまとめた「California Virtual University」では、科目別、大学別、学位別に各コース内容が紹介され、レベルも一般教養から博士過程までと広範囲だ。各大学によって授業料や形式は異なるが、こうして1つのサイトから簡単に登録できる手軽さも、オンライン大学が普及している理由の1つだろう。

 オンライン教育が産業として発達すると同時に、中には「学位」という名目で商売をする得体の知れない団体も増えているらしい。それらを判断する基準を提供してくれるサイトも存在する。「John Bear's Degree Net」では、オンラインでの学位の取り方から、その団体が教育省の認定を受けているかどうかの判断など、各種のガイドラインを公開している。有名な大学の名前に故意に名前を似せた団体もあるので要注意、というような項目もある。

 ビデオ中継技術を使って講師の解説を聞いたり、クラスメート同士のディスカッショングループに参加したり。また、学位取得と気張らなくとも、軽い気持ちで受講できる単独コースも豊富にある。授業料は多少高くなるが、カリフォルニア以外からの受講も可能な学校が多い。勉強の秋に向けて、カリフォルニアのクラスメートとサイバーデスクを並べてみる、というのもなかなかステキなアイデアだ。

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