サオリ姉さんのSurfin'USA |
「Excite Communities」で家族会議 (98/08/19)
夏休みを利用して日本から家族が訪ねてきた。久しぶりの米国旅行に加えて子供連れとあって事前相談が山ほどあったが、インターネットの無料掲示板で海を超えて細かい打ち合わせをすることができた。ふとした思いつきを、時差を気にすることなく複数の家族間で好きな時に書き留めておいて、さらにその記録をいつでも見ることができるという便利さは、今さらながらありがたい。
そんな便利さがさらに拡張された、Exciteのサービス「Excite Communities」が、8月17日にベータ稼働をスタートした。世界に散らばる家族や仲間が、それぞれ独自のコミュニティーを無料で作ることができるというもの。現在、インターネットで利用されているチャットや掲示板、電子メールなどのコミュニケーション機能に加えて、写真アーカイブ、カレンダー、電話帳などのスペースも用意されている。使い方も初心者を対象にしているだけに、きわめて簡単なものだ。
コミュニティーへの参加は登録制で、リーダーの判断によって、コミュニティーサイトの一般公開を一部または完全に制限することができる。入口となる「Welcome Page」のレイアウトもオリジナリティーを出すことができ、参加者のIDによって前回訪問以降にアップデートされた箇所を表示する、という細かい心づかいまである。イベントカレンダーでコミュニティー共通の行事を確認したり、アナウンスメントを読んだり、メンバー同士でプロフィールを確認したり、メッセージを交換したり、ちょっとしたオンラインサービス並みのシステムで構成されている。
用途としては、遠隔地に住む家族や友人の集合場所、趣味のクラブ、同窓会などの集合行事などのほかに、会社単位での作業グループの場としても利用できそう。その意味では、世界ベースのイントラネット機能とも言える。しかも、すべて無料。ただし、通常のイントラネットよりはセキュリティレベルが甘いため、社運のかかった重要な話は控えた方が無難だ。
現在はベータ・テスターとして登録できるのみで、実際の稼働は来月から。こういう至れり尽くせりのサービスは、ポータルの新しい形態として注目されており、今後競合サイトから同様のサービスが続々と提供されるものと思われる。利用者としては、こんなに充実したサービスが無料で利用できるのは嬉しいこと。これでますます遠くの家族との絆が深まりそうだ。
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