(編集部から:新シリーズ第1弾は「ケース」。自分自身を磨くだけでなく、身の回りのアイテムまで気をまわせれば意外な出会いが待っているかも!)
IT業界に身をおいている方なら、会社回りや打ち合わせでPCやザウルス・PalmなどのPDAをさっと取り出すことも多いだろう。この時、パッと目を引くケースやカバンがあると女性の目に留まる。私も打ち合わせで担当のそれを目にすることがあるけれど、その「ケース類」がイマイチ。どこかくたびれていると言うか、ピリッとしていないな。
PDAの場合は、“フルノーマル”な人が多いかも? 明らかに購入したときにセットになっていただろうケース、もしくは別売りの純正モノで、これはちょっと味気ない感じがする。PCの場合も、ありきたりの黒いケースで、機能的なんだろうけど、どうもおじさん臭さがぬけない。世の中、こんなパッとしないものしか売ってないのだろうか? いや、どこかに周りと差を付けるポイントがあるはず。
PDAの場合、ケースに限らず「三習工業」のような、システム手帳にPDAの収納スペースを作るリフィールがある。既に質の良いシステム手帳を使っている人だと利用価値はありそうだ。「PDAを持ち歩く人が手帳も持ち歩くのか?」という疑問もあるのだけど“手帳から電子手帳が出てくる”という逆転の発想も面白いかもしれない。PDAを全く知らない人なら「そんなとこに、こんなのが入るんですか」、詳しい人なら「なんでやねん!」という反応が返ってきそうではある。
PCケースを考えてみると、どうしてもどれも似たり寄ったりのデザインになってしまう。最近はいくらかマシになったけど、PCショップにある多くのPCケースは「性能重視」がほとんどで、デザインにこだわったものはやっぱり少ない。だけど、ちょっと足を伸ばして鞄店に入ってみると、意外と掘り出しものが潜んでいる。
「国立商店@ウルトラハードケース」では、既製品ではなく、ハンドメイドの皮製ケースも取り扱っている。皮製ケースは、使えば使うほどに味が出てくる。ただし、革製品なのでケアを怠ると長持ちしないし、野暮ったくもなるので要注意。
皮製のアイテムは、年代にかかわらず長く使いこなせる。長く使うのであれば、ちょっと高くても質の良いものを選びたいものだ。そして大事に使いたい。皮にも多くの種類があって、ケアの方法もそれぞれに変わってくる。ネット上にも革製品のケア方法を紹介しているページは多くあり、その中でも簡潔に紹介してくれているのが「鞄・袋物の保管とお手入れ」。くたびれた皮のケースだって、まだまだ捨てたもんじゃない。ちゃんとしたケアをすれば、甦るかもしれないのだから。
女性の視点からの持ち物チェックは厳しい。男性諸君が思っているよりも細やかに見ているものだ。ポケットやカバンからさり気なく出てきたアイテムが小洒落たものだと、やはり一目置いてしまう。それがどうしても気になるものだと、つい「これ、いいですねぇ」なんて声をかけたくなるものだ。こうなると、仕事以外の話題も提供できて、今までよりも、出会いの場が増えるかもしれない。
(2002/5/30)
■著者紹介■ 花田 志保データベース構築・パソコンインストラクターの傍ら、プログラミングの知識を生かしてパソコン関係の書籍も執筆するライター。現在、肩書きを思案中。
主な執筆:
「かんたん楽しい『デジカメ生活』」、「子どもにウケる パソコンあそび」、「パソコンのくにのふしぎなへや」(いずれもPHP研究所)、そのほか通信教育テキストなど。NetAngle http://www.xdsl.ne.jp/in/maui/
[Reported by 花田 志保]