【連載】

第5回 チェック項目 「シャツ」

(編集部から:「学生時代はよかったなぁ、制服着ておけばいいんだもの」とぼやきながらシワシワのシャツを着ていませんか?「2、3回着たけど、まだきれいだよね」と洗ってないシャツを着まわしていませんか?女性は見てますよ!)

 昔、会社にお気に入りだった「スカジャンにジーンズ」姿で通勤して笑われたことがある。仕事中は制服着用だったから、ラフな格好で通勤していたのだが、その派手さと非常識さを笑われた。たかが「通勤」と気を配らなかったのが悪かった。今だに「会社にスカジャンを着てくるオンナ」と呼ばれ、悔しいけど笑われる。見ている人は、見ているものだと痛感した出来事のひとつだ。

 世の中には、いろんな仕事をしている人がいる。サラリーマン、特に営業職などはスーツ着用が当たり前。しかし、世の中にはスーツを着ずに、普段着と変わらない服装でできる仕事も多くある。この場合、服装を自分で選ぶのでセンスが丸見えになってしまうのはおわかりだろう。スーツの場合は、私服よりは目立たないが「着こなし」という点でセンスが出てくるものだ。

 「仕事がしやすければそれでいい」または「スーツを着てれば、シャツなんて見えないだろう」と思われるかもしれないが、スーツか否かは関係なく、毎日着るからこそ気を配って欲しいし、私のように失敗はしないでいただきたい。

 デザインの良し悪しは抜きにして、とりあえずは「清潔感」が大事だ。まずは襟首、袖口。ここが黒ずんでいると持ち合わせている清潔感でさえ抹殺されるので、必ず確認して欲しいポイント。特に襟首は自分では見えないが、人からはよく見える部分。隣のデスクにいる同僚を見てみるとわかるだろう。視線は自然と首あたりに行くし、仕事中には、肩越しに声を掛ける事もある。こんなところでチェックされているので要注意だ。

 また、清潔感といえば、ピシッとアイロンのかかったシャツは、やはり気持ちが良い。Yシャツの場合、クリーニングを利用しているとキレイにアイロンが掛かっているので問題はない。他のシャツの場合も、物によってはアイロンを掛けた方がいいだろう。シャツのアイロン掛けは、女性でも嫌がるほど面倒で複雑だが、オーダーシャツを提供しているサイト『綿ず・これくしょん』にある『シャツのお手入れ方法』ではクリーニング店の協力を得て、プロのアイロン掛けを紹介してくれるので参考にしてみてはいかがだろうか。

 その他にも、着やすさからか年季の入ったシャツを着ている方もよく見るが、これはヨレヨレでくたびれたおじさんに見えるので避けた方がいいし、たまに電車などで首周りがあってない人を見かけるが、これも見栄えが良くない。きちんと採寸してからシャツを選ぼう。

 「既製品が合わない」と言うのであれば、ネット上でも自分だけのシャツを作ってくれるショップがある。中でも『オリジナルシャツデザインスタジオ"sf-y"』では「袖・襟・生地」とそれぞれにオーダーが出せるし、請求すれば生地見本だってもらえるようになっている。

 ところでシャツ、特にオフの日のシャツと言えば、私は「チェック柄」が好きだ。誰もが1枚は持っている柄だろう。1ヶ月ほど前、赤坂でチェック柄の集団を見かけた。カンペキに町並みから浮いて見える、みんなヨレヨレで、2,3日は髪を洗ってないような感じ。その風貌から、頭に浮かんだのは「アキバ系」と言う言葉だった。電気街・秋葉原近辺でよく見かける格好だ。この表現は先入観からかもしれないけれど、誰もが持っているチェック柄なのに、着る人によってこうも変わるものなのだろうか? ふと、そんな疑問がわいた。その時から「最も着こなしを要するシャツはチェック柄かもしれない」という思いがしてならない。

(2002/6/27)

■著者紹介■
花田 志保

データベース構築・パソコンインストラクターの傍ら、プログラミングの知識を生かしてパソコン関係の書籍も執筆するライター。現在、肩書きを思案中。

主な執筆:
「かんたん楽しい『デジカメ生活』」、「子どもにウケる パソコンあそび」、「パソコンのくにのふしぎなへや」(いずれもPHP研究所)、そのほか通信教育テキストなど。

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[Reported by 花田 志保]

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