【連載】

第10回 チェックポイント ケータイグッズ

(編集部から:ケータイ電話も、今ではすっかり日常用品の一つになりました。みんなが持っているケータイだからこそ、ストラップで目立ちたい!?)

 先月、盆休みに故郷の福岡に帰省したときのことだ。父が「『いいもの』を見せてやろうか?」ともったいぶってニマニマと笑っていた。60歳を過ぎたいいオトナ、いやじいさんの『いいもの』ってなんだ?愛煙家の父のことだ、どうせタバコの景品とかその辺りだろう?と考えているうちに、何のことはないケータイを取り出した。父は以前からケータイを使っているので、特別に驚くこともない。しかし、それを受け取った瞬間、私は「おおっ!」と声を張り上げ、続けて「やるねぇ!」と口走っていた。

 そのケータイには、紫色の何かしらがぷら~んとぶら下がっていた。そう、父が見せたがっていたのはストラップだったのだ。これまで、購入時にもらえるものしか知らなかった父が、キャラクターをぶら下げている。そして得意気に「いいだろう。いやいやこれがね、会社の子にも人気でねぇ・・・」と説明をしながら、所々でニマッと笑う。自分の父親ながら「ニマッ」と言う笑みに呆れてしまったが、特別に買った訳ではなく、スーパーでナスを買ったらもらったという販促グッズで、使ってみたら会社の女の子に「かわい~!」と言われて上機嫌らしい。それもあってか、ぷら~んとぶら下がっているナスの人形がたいそう気に入っているようで「可愛いだろ?」を連発していた。確かに、愛らしい。娘の私でさえ、父が「オチャメ」に見えて、とニッコリとしてしまった。ちなみにこのナスは「博多なす」と言って、『瀬高なす物語』によると、九州の筑後地方を中心に栽培されているらしい。母曰く、柔らかくて灰汁が少なくおいしいそうだ。

 

 少し話がずれてしまったが、ちまたに溢れるケータイグッズにはアンテナやシールにキーパーなど、さまざまなものがある。その中でも、種類の多さと取り付けの容易さから定番と言えば、やはり「ストラップ」。昔は「他人のケータイと間違わないように」という気持ちで付けていたような気もするが、今や自己表現の1つと言っても過言ではない。だからこそ、人は他人のストラップを見ているのだ。そうでなければ、60を過ぎたおじさんのストラップなど気にするはずもない。まだノーマルなものを使っているならば今からでも遅くはない。思い切って自己表現をしてみてはどうだろうか?ウマくすれば、父のように若い女性から声を掛けられるかもしれない。

 ご存知の通り、ストラップにはシンプルなものやキャラクターものなど色々とある。特に近頃は、懐かしのキャラクターが復活しているので、30代~50代の方には嬉しい限りだ。デビルマンやキカイダー。私の世代ではガンダムといったところだろうか。「これだ!」と思うものから使ってみよう。もちろん、他のグッズを試してみてもいい。例えば、シール。ケータイに貼るだけで印象が変わるし、目立つこと間違いなしのアイテムだ。グッズを販売している「携帯グッズ ミヤ」では、シールの貼り方を丁寧に説明してくれているので安心だ。また、巨人ファンには嬉しい『読売ジャイアンツバージョン』なんてのもある。これで、一層応援に力が入ることは間違いない。その他、全球団とはいかないが、阪神タイガースとダイエーホークスも用意されている。熱狂的なファンにはたまらない一品だ。

 このシール、ちょっと試してみたいと思ったのだが、どうして「大阪近鉄バファローズ」はないのだろうか。結構がんばっていると思うのだが、人気が今ひとつなのかもしれない。大阪に生まれ、ホームグラウンド藤井寺球場のそばに住んでいた、元ファンクラブ会員にとっては、ちょっと悲しい現実だ・・・。

(2002/9/12)

■著者紹介■
花田 志保

データベース構築・パソコンインストラクターの傍ら、プログラミングの知識を生かしてパソコン関係の書籍も執筆するライター。現在、肩書きを思案中。

主な執筆:
「かんたん楽しい『デジカメ生活』」、「子どもにウケる パソコンあそび」、「パソコンのくにのふしぎなへや」(いずれもPHP研究所)、そのほか通信教育テキストなど。

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[Reported by 花田 志保]

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