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このコーナーは、インターネットで販売されている「おもしろいもの、ちょっと気になるもの」を編集部で購入し、編集部がみなさんに代わって検証しようというコーナーです。「買ってみたいけど、ちょっと不安…」というものがあれば、ぜひ編集部までご連絡をどうぞ。なお、このコーナーの感想をお寄せ下さった方、または「ぜひこれを検証して!」というリクエストを送って下さった方の中から、ご紹介した商品または、紹介した商品相当のものをプレゼントさせていただきます。
さて今回の買い物はこちら!
品物:「カーナ・ピーナ」のカレー
店名:「カーナ・ピーナ」
URL:http://ec.sfc.wide.ad.jp/khanapina/index.html
価格:880円~1400円。編集部が注文した詳細は以下のとおり
備考:ベースや辛さによって100円~500円の料金がプラスされる。
注文:WWW
支払い方法:代金引換
発送:宅急便
日数:注文してから3日(編集部で注文した場合)
盛り上がれる度:★★★★★
注:編集部はかなりのカレー好き
お買い得度:★★★★(量は通常にお店で食べる約3倍の量)
おいしさ:辛すぎなければかなり美味しい
辛さ |
種類 |
おいしさ |
個数 |
金額 |
レギュラースペシャルホット | ベジタブル | ★ |
1 |
2010円 |
レギュラーホット | ムーング・ダール | ★★ |
1 |
910円 |
エクストラマイルド | チキン | ★★★★★ |
1 |
1010円 |
送料 |
720円 |
|||
計 |
4650円 |
ある日のFree Watchに「あの村井純氏も“一番うまい”と薦める「カーナピーナ」のカレーを販売」との広告が!以前編集部でも話題になったことがある噂のカレーだ。しかもこれがインターネットで買えるとくれば、かなりのカレー好きが集まる編集部で歓声が涌いたのは言うまでもない。ちなみに、これは村井研究室がEC研究の一環として行なっている実験なのだそう。しかし、村井研究室やWIDEメンバー御用達のカレーを販売できてしまうところはさすが村井研究室というか、それだけ入れ込んでるってことなのかも。
さて、早速WWWにアクセスしてみたところ、目黒区祐天寺にある「カーナピーナ」のカレーは、激辛は雑誌などでも知られるかなり辛いものであることがわかった。うーむ。これはやっぱり頼んでみなきゃでしょ!というわけで、一番値段が高い具で一番辛い組み合わせ、中位の価格で中位の辛さの組み合わせ、一番安い具で一番甘い組み合わせの3種類を頼んでみることした。
冷凍されて届いたこのカレー。開けた瞬間にいかにも手作り!という感じがした。なんせ、ビニール袋に入っている手作りのパッケージに、マジックで「チキン」など名前がそれぞれ書かれているのだ。カレーの色のせいもあってか、解凍する間、通りすがりの人が怪訝な顔をするので、説明が大変だった。
さて、この3種類を電子レンジにかけて出来上がったのがご覧のカレーだ。画像では分かりづらいかもしれないが、色・ルーの質感ともそれぞれかなり違う。まず、激辛のベジタブルはカレーというよりもペーストという感じ。色は黒っぽい赤。中辛の「ムーングダール」は市販のルーで作ったカレーのような質感で、色はちょっと赤い。甘い「チキン」はサラサラのスープのような質感で、色は黄土色。量はどれも多く、2人前はある。それで880円~というのはお買い得だろう。
さて、いよいよ試食。まずは「ベジタブル」から。編集部員一同、スプーンを片手に一斉に皿へ手をのばす。…一瞬の静かな瞬間が過ぎ、「かっらーーい!!」という悲鳴(声?!)や「確かに辛いけど15倍カレーぐらいかな」などさまざまな意見が飛び交う。顔が真っ赤になってしまう人もいた。そんな中、最初「そんなに辛くない」と言っていたS氏は、数十秒経ってから様子が変化。S氏は市ヶ谷のカレーショップで100倍カレーなるものを制覇した人。しばらくして胃を抑えつつ、「豆瓣醤のペーストみたい。後にひいて死ぬかと思った」とわめくのだ。ちなみに「徹夜のときに食べれば2時間は覚醒する」とは編集歴10数年のN氏の弁。うーむ。おそるべしスペシャルホットカレー。さて、冷静に味を考えてみると、辛いばかりであまり味がしない。後にひく辛さで、完食は難しい。人気は今ひとつだった。
次に「ムーングダール」。注文するときに「ムーングダール」ってなんだろう?とよくわからないまま注文してしまったのだが、実際に見てみるとどうやら豆類が入っているらしい。こちらは確かに辛いけれど、辛い物好きの人であればなんとか食べられそうだ。「ベジタブル」の時とは辛さにかなりの差がある。しかし、残り具合をみると、あまり食べやすいものではなさそうだ。
最後に「チキン」。これは子供でも大丈夫そうだ。ベースにココナッツなどが入っている甘め「マイルド」を選んだせいだろう。チキンもかなり入っている上、味に深みがあって本当に美味しい。こちらはきれいに無くなったが、食べやすいからという理由だけではなさそうだ。
直接お店に食べに行かなくては食べられないカレーがインターネットで買えるのはおもしろい。しかも、「カーナ・ピーナ」に話を聞いたところ、インターネットでの注文の場合、通常のお店で出す約3倍の量が入っているという。これは代金引換の分や送料などで料金がかさんでしまうため「割安感を持ってもらいたいから」とのこと。ちなみにテイクアウトの場合は約2倍の量なんだとか。味はもちろんのこと、量もあり、値段も他のインドカレー専門店に比べて安い。辛いカレーに挑戦するだけでなく、カレー好きの方はぜひ一度食べてみるといいだろう。
さて、月どのくらいの注文があるのか聞いてみたところ、先月は62件で今月も一日数件の注文があるとのこと。でも、その前まではほとんど注文がなく、インターネットで広告を載せてから注文が急増したらしい(Free Watch効果か?!)。
余談だが、編集部(編集部に限らずインプレス全体)は麹町日本テレビの隣にあるカレーをよく食べる。24時間営業で、ランチは夜に比べてリーズナブルでおすすめ。明け方にいくと徹夜明けのやつれた集団が見られるかも。
('97/5/9)
[Reported by junko@impress.co.jp]