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ウォッチャー金丸のNEWS Watch |
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1998年1月13日
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○インターネットFAX3題 今日はインターネットFAXに関する記事が多い。 まず日経新聞11面には、DDIが子会社のDDIエンジニアリングを通じて、インターネット国際FAX事業に参入するという記事が掲載された。米ファクス・サーブ(faxSAV)社と提携し、2月からサービスを開始する予定で、通信料金は米国向けの場合、70円/分とKDDの通常料金の半額程度。 次に日経産業新聞6面と日刊工業新聞9面には、松下電送が、セキュリティー機能付きインターネットFAXを開発したという記事が掲載された。S/MIMEプロトコルをインターネットFAXに組み込み、かつ米ベリサイン社のデジタルID証明書を利用して、盗聴や改ざん、送信者へのなりすましなどを防ぐとしており、'99年度中に商品化する。 また日刊工業新聞9面には、蝶理情報システム(CJI)が、インターネット/イントラネット環境でFAXを利用するためのシステム「LightningFAX for WindowsNT」を4月に発売するという記事が掲載された。社内のクライアント/サーバシステムからインターネット経由でFAXデータを送受信するためのシステムで、価格は1回線10ユーザー用で17万円。 ソフト/ハード各々に新製品が出てくるインターネットFAX。その背景としては、インターネット電話システムと比べて、通話品質を気にしなくて済む分、価格面でのメリットが大きく、普及も早いと見込まれているのではないだろうか。 ○インターネット利用者の実態1997発表 日刊工業新聞7面と日経産業新聞2面には、野村総研と東京大学社会情報研・橋元研究室が共同で、「インターネット利用者の実態1997」をまとめたという記事が掲載された。その中では前回の'96年実施の第1回調査と比べて、特にWWWの利用時間が減少しており、また女性利用者は電子メールをコンスタントに活用しており、オンラインショッピングの利用意向も高いと分析しているようだ。 WWWの利用時間が減少しているのは、一昨年までのインターネット・ブームが過ぎ去り、より実用性へとユーザーの目が向いてきた傾向を如実に表しているようだ。 余談その1:就職活動とインターネット 日経産業新聞3面には、リクルートが就職活動におけるインターネットの利用状況に関するアンケート調査をまとめたという記事が掲載された。'97年に就職活動を実施した学生の60%がインターネットを利用し、利用者の過半数が「役に立った」と回答しているという。また、ネットを利用しなかった学生も、66%は「不利・不快を感じなかった」と回答があったともしている。調査は就職活動をした全国の大学生・短大生を対象に、'97年8~9月に郵送でアンケート調査をして、427人から回答を得たもの。 インターネットは、就職情報を得たり、提供する経路として定着しつつある感がある。 余談その2:指紋認識装置内蔵キーボード 日経産業新聞1面には、富士通電装が富士通グループと協力し、PCデータのセキュリティーを管理するため、指紋認識装置「フィンガーパス」を内蔵したキーボードを開発したと掲載された。認識照合スピードが0.1秒と世界最高速の指紋認識装置を活用したもの。電算室などデータ保護を必要とする顧客の需要を見込んでいるという。 PCを共用している場合、パスワード管理に神経を使うよりは、この様な認証システムを導入してセキュリティ効果を上げるのも、良い手かと思われる。 余談その3:英語版HPの評判は... 日経新聞16面には、マーケット調査のギガジャパンが米コンセプトテスト社と提携して、日本企業の英字ホームページの評価サービスを開始するという記事が掲載された。百~千人の米国人にEメールを送り、英文ページについて内容や操作性などを聞き取る調査で、他にも米国内での製品などのマーケットリサーチなども行うとしている。 世界に発信できるインターネットにおいて、英語での洗練されたページを目指すのならば、このサービスを利用してみるのも良さそうだ。 |
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