1997年2月4日版
HEADLINE 5 articles
●世界経済フォーラム(ダボス会議)の一こま
●インターネット電話をクリア音声で同時双方向通話出来るパソコン向けボード発売
○インターネットを使った組織的原稿執筆サービス「テーマネット」
○NIKKEI
NETのアンケート結果発表
○CD-ROMとホームページを一組で認証させる新技術「Net-ROM」
◆Newsダイジェスト:全18項目
[フォーラム]
「ネットワーク社会の建設」をテーマに開催中の、世界経済フォーラム(スイス・ダボス会議)の一こま-3日に、インテルのアンドリュー・グローブ社長とマイクロソフトのビル・ゲイツ会長登場-
日経9面http://web.nikkei.co.jp/business/cybernews/cont.html#eimi035303
要約:
午前中の討議に登場したグローブ氏は、インターネットとTV電話システムでその場で米工場に指示を出し、ネットワークの力を見せつけ、「ネット技術の遅れのツケを後世に回すな」「経営トップがリーダーシップを示せ」と呼びかけた。
ゲイツ氏は記者会見で、「米国はその競争力によって、優位性は当分保たれる。欧州との差は縮まりつつあるが、相当な開きがあるのも確かで、日本はさらに遅れている。」と語った。
コメント:A'
世界の政府・財界のリーダーら2千人が参加して、1月30日から6日間の日程で開催されているダボス会議ですが、テーマがテーマだけに、両氏の独壇場といった感が有ります。しかし、こういった主張がジャブの様に各国の指導者達に効いて(浸透して)行く事を考えると、先日ゲイツ氏が来日したときに、孫正義氏(ソフトバンク社長)が彼の事を、「人類の救世主」のような意の紹介をされたことも、”今”の彼らの影響力からすれば、あながち大げさではなかったのかも知れません。
[インターネット電話]
ぷらっとホームは2月下旬、インターネット電話の難点だった雑音をカットし、通常電話のように同時双方向通話出来るパソコン向けボード(1万4800円)を発売する
日経17面http://web.nikkei.co.jp/business/cybernews/cont.html#dvbi006903
要約:
日米で同時発売する。人の声以外の音を削除するフィルター機能を持ったチップを組み込んだ。従来の音源ボードと置き換え可能。4月以降には盗聴防止機能を持ったボードも発売する計画で、データ暗号化素子付で、2万4800円。
コメント:A'
どれほどの実力があるか試してみる必要がありますが、現在色々なプロバイダーがサービスを表明している、普通の電話機を使ったインターネット電話サービスとともに、インターネット・フォン普及の足掛かりになります。
「”普通”に使えるインターネット」技術も、着々と進んでいます。
[サービス]
インターネットを使った組織的原稿執筆サービス「テーマネット」登場
日経17面http://www.yo.rim.or.jp/~aa01-sbo/
要約:
出版文化社(大阪市)が4月1日から始めるサービスで、インターネットを使って書き手を組織化、企業などの要望に応じて原稿を執筆する。依頼者は原稿テーマや執筆者をホームページ上で検索できるほか、原稿の受け渡しも電子メールでできる。約500人のライターが登録しており、年会費9千円で登録ページを閲覧と原稿発注できる。
コメント:B
パソ通やFAX網などを活用して、もう5年以上経つそうです。実は、ウォッチャーは全員ここに登録されているようです。(未確認情報でした...(^_^;)
[ショッピング][電子モール]
NIKKEI NET上でのアンケート結果を日経新聞社は発表
日経産業1&3面、日経11面http://www.nikkei.co.jp/hensei/netiqu/index.html
要約:
・利用ブラウザーは、ネットスケープ・ナビゲータ3.0が38%、インターネット・エクスプローラ3.0が31%だが、PC-98やDOS/V機ユーザーともにエクスプローラが上回っている。
・データ・スピードでは、28.8kbps以上の通信速度利用が65%だが、14.4kbpsユーザーも30%いる。個人ISDNも17%導入している。
・ネチケットの必要性をユーザーの93%が必要と考え、わいせつ・セクハラを指摘も多かった。
コメント:B
「ネチケット」とは言いますが、現実のエチケットをわきまえていれば済むことだと思います。(もし、ネチケットが乱れているというなら、それは現実の鏡になっているわけで、それをネットだからといって新たに作ったとしても、詮ないことなのでは?)
[システム][CD-ROM]
CD-ROMとホームページを一組で認証させる新技術「Net-ROM」
日経産業1面トップhttp://web.nikkei.co.jp/business/cybernews/cont.html#eimi007303
要約:
大日本スクリーン製造とダイナウェアが共同で新技術を事業化する。インターネット通販などの有料事業において、会費などを支払ってはじめてCD-ROMが閲覧できるようなシステムが構築可能。ホームページ又はCD-ROMを鍵として、両コンテンツを見ることができるサービスなどに・gえる。
コメント:B
ECが確立していない今に於ては、コンテンツで有料事業を行うところには、有効な技術となります。
◆Newsダイジェスト
[社会/組織/企業]
□日立製作所、米テキサス・インスツルメンツ、三菱電機の3社は、1GbitDRAMを共同開発することで合意、今週内に発表する。99年ごろの製品化を目指す。(日経13面http://web.nikkei.co.jp/business/industry/cont.html#eimi038303)
□ソニー・ミュージックエンタテインメントは、インターネット生中継サービスを強化し、社内に専門部隊を発足させて、年間30回程度の放送をしていく予定。(日経産業3面http://web.nikkei.co.jp/business/cybernews/cont.html#eimi012303)
□石川県は、津幡町の住宅団地のニュータウン井上の荘で、住民のインターネット交流を開始。まず22戸を対象にして、県作成のホームページ・アクセスからホームショッピングまで用途拡大する。(日経産業2面)
[サービス]
□情報サービスのウェルネットは2月から、インターネット・リアルタイム映像発信サービス「ライブカメラ出張サービス」開始する。北海道地区がメインで、基本料が10万円。(日刊工業10面)
□ディアイティは、展示会などの臨時イベント会場での仮設インターネット構築するサービスを開始。料金は端末レンタル料は含まずに、端末30台を接続する規模で3日間百30万円程度。(日刊工業9面http://www.nikkan.co.jp/hln/nkx022.html#ML04008)
[プロバイダー]
□日本国際通信(ITJ)は、インターネットの国際ゲートウエーサービス「ワールドストリームIP」開始、KDDやIDCに比べても格安とした。(日刊工業面http://www.nikkan.co.jp/hln/nkx022.html#ML04005、日経産業11面)
[パソコン/ワークステーション/サーバー]
□アップルコンピュータは今月から3月末まで、「アイム・マッキントッシュ・キャンペーン2」で、Macパソコンを購入した消費者に、今春発売予定のビデオ編集ソフト「Adobe
Cinema」(7万円)を3万5千円で申し込めるクーポン券を配る。「パフォーマ5440」と「同5420」が対象で・A1月15日からの購入者にさかのぼって配布する。(日経産業11面)
[ハードウェア]
□日本NCRは3日、無線LAN用のアクセスポイント機器「ウェーブポイントII」(22万5千円)発売、PCMCIAカードで無線と有線LANをつなぐ。(日刊工業13面)
□ニコンは発売が延期されていたデジカメ「COOLPIX
100」を発売した。33万画素CCDで5万9800円。(日刊工業13面http://www.nikkan.co.jp/hln/nkx022.html#ML04004)
□NECは今夏までに、ギガbitイーサネット用スイッチ機器に参入、米国ベンチャー企業と提携してOEMで販売を開始する事を表明。(日刊工業1面http://www.nikkan.co.jp/hln/nkx011.html#KY04002)
□凸版印刷は、低価格ICカードを開発、米モトローラ製のICカード向けマイコンを日本初で採用し、自社開発のOSも搭載する。従来価格(約700~800円)を300~500円に出来る。(日経13面http://web.nikkei.co.jp/business/cybernews/cont.html#dahi205303)
□日立製作所は、98年4月にも量産を始める非接触型ICカード技術を開発、厚さ0.25mmのテレカ並みの超薄型のカードを製造する実用化にめど。(日経13面http://web.nikkei.co.jp/business/cybernews/cont.html#dahi162303)
[ソフトウェア]
□ヒューコムは4日、米サイバーガード社のファイアーウォールソフト「サイバーガード・バージョン3.0」(50ユーザーで148万円、ユーザー数無制限で398万円)発売。。(日刊工業12面)
□日本ヒューレット・パッカードは3日、インター/イントラネットのセキュリティー用ミドルウエア製品群「プレシディアム」シリーズに、アクセス管理をする「シングル・サイン-オン」を加えて発売した。10クライアントのライセンス料金は31万8千円。(日経産業11面http://web.nikkei.co.jp/business/cybernews/cont.html#eimi013303、日刊工業13面)
□カナダのアリステクノロジーズは3月から、多言語に対応したHTMLエディターソフト「タンゴクリエイター」(Windows95対応、8万8千円)を発売する。法人向け販売は日本のネットワールドを通じて行い,Web上からも買える。(日刊工業9面http://www.nikkan.co.jp/hln/nkx022.html#ML04009)
□東芝は6月1日から、インター/イントラネットを携帯パソコンから使えるようにするサポートソフト群「ネットワーククリプトゲート(NCG)」を順次出荷する。サーバー用の「NCGサーバ」(サン・ソラリス対応、10ユーザー用、65万円)管理用サーバー向けの「同マネージャー」(ソラリス対応、25万円)、クライアント用の「同クライアント」(Windows95対応、10ユーザー用、14万円)の3種。(日刊工業12面http://www.nikkan.co.jp/hln/nkx022.html#ML04002、日経産業11面)
[その他]
□ニューヨーク・タイムズ紙(2日付)によると、金融・証券情報をクローズドな専用端末を通じて提供するロイターやテレレート、ブルームバーグの大手3社の将来性が、インターネット情報普及により疑問視されると報じた。(日経産業7面)
□日本経済新聞社は3日、96年「日経優秀製品・サービス賞」の表彰式を開催。INTERNET/PC関連では、最優秀賞に、「リブレット20」(東芝)や「ネットスケープナビゲータ日本語版」(日本ネットスケープ・コミュニケーションズ)、「カラーザウルスMI-10DC」など、優秀賞に「Yahoo!
Japan」(ヤフー)、ザ・ニッケイ・ウィクリー賞に「Java」(日本サン・マイクロシステムズ)などが受賞した。(日経産業1面他、多数面)
□アイデアマンユニオンは3月上旬、求人ホームページアドレス一覧を収録したCD-ROM「リンク・ルート」発行する。■URL:http://www.sphere.ad.jp/ideaman/(日刊工業9面)
□太平洋人材交流センターは3月から、インターネットを使った海外からの研修生向けのバーチャルセミナーを開始する。(日刊工業2面)
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