ウォッチャー金丸のNEWS Watch
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1997年2月27日版
HEADLINE 5 articles
●東芝の「マルチエージェント」
●日本レコード協会のネットワーク上での音楽ソフトの権利保護
●雑誌の新着チェックに「netaマガジンスクエア」
●キヤノンの「WebView/LiveScope」
○ドリーム・アーツのコンテンツサービス
[エージェント][ネットワーク・コンピューティング]（レベルA）
●東芝の「マルチエージェント」
日刊工業新聞7面に、東芝のAI技術を使った大規模スケジュール作成ソフトの記事が掲載されました。
ネットワーク・コンピューティングには、多かれ少なかれこの様なエージェント機能が必要で、サーバー側にほとんどその機能を入れてしまおうといのが、オラクルなどが提唱しているNCの仕様とも言えます。今後のネットワーク・コンピューティングを征する者は、サーバーと端末側のエージェントを含めた機能の分担配分を、ネットワークに最適化できた者であると、私は確信しています。
東芝は、2月4日発表の「秘書エージェント」の件も含めて、この分野に積極的です。
●日本レコード協会のネットワーク上での音楽ソフトの権利保護
日経新聞13面に、日本レコード協会の、ネットワーク上での音楽ソフトの権利の保護や管理する会社を設立する記事が掲載されました。
今後、著作権のみならず著作隣接権も認められる公算から、使用料などを徴収することまでも考えているようです。日本音楽著作権協会（JASRAC）が行っている、ネットワーク上での音楽使用のルールづくりにおいても、通信カラオケ分野での合意しかなく、パソ通やインターネットなどで音楽を利用する場合の手続きや使用料はまだまだ協議している段階です。この様な動きが活発化しないと、インターネット放送局も本格化しないのでは。
●雑誌の新着チェックに「netaマガジンスクエア」
日経新聞16面に、NTTとNTTアド、日本トータルシステムデザインの3社による雑誌情報サービスが始まったという記事が掲載されました。
これはまさに「雑誌Watch」といえ、最新の週刊誌や月刊誌を目次などで内容チェックができます。検索もアイウエオ順や出版社などででき、キーワード登録すれば雑誌の雑誌の発売日にメール配信サービスも受けられます。（ちなみに、インプレス関連では、INTERNET
MagazineやMdN、DOS/V
POWER REPORT、PC
DECOなどが紹介されています）
また「ネタすぺしゃる」コーナーでは、雑誌ナビゲーターとして、テリー伊藤や嵐山光三郎（予告のみ）、石井苗子の編集長インタビュー（INTERNET
Magazineの中島編集長のインタビューも載ってます）、山田美保子のコラムもあります。
新着雑誌をチェックしたい人にはもってこいのサービスで、見（読み）ごたえのあるサイトに仕上がっています。
●キヤノンの「WebView/LiveScope（ウェブビュー/ライブスコープ）ver1.0」
日刊工業新聞7面と、日経産業新聞3面に、キヤノンのインターネットライブ映像発信システムの記事が掲載されました。
富士山を見たり、エンパイアステートビルのカメラからニューヨークを見ることもできますが、プラグイン版ビューワ（Windows95/NTのみ対応）か、ヘルパー版ビューワ（Windows95/NT及びMacintosh対応）をダウンロードをしてから見なければなりません。この様なピープ・ホールがそこら中に出来ると、いつ何時、見られているか分らないので、悪さやサボリがしにくくなりそうです。(^_^;)（先日のエンパイアステートビル展望台での銃乱射事件がもし映っていて、それを見ていたとしたら...これはまるでヒッチコックの映画のようです）
○ドリーム・アーツのコンテンツサービス
日経新聞17面に、ドリーム・アーツという会社が設立される記事が掲載されました。
素人が取ったデジタル情報（デジカメでの写真など）を集めて、その道のプロ（アーティストやデザイナー）がそのコンテンツに手を加えて、作品を送り返すサービスらしい。ホームページなどを個人的に立ち上げたものの、その絵や写真などにいまいち不満を持っている方も多いと思われるので、この様なサービスもおいおい必要になっていくのでは。このところのホームページは、質の高い（凝り過ぎている？）ものが周りに多くなっており、素人ページの見劣りが多くなってきたのも事実です。