1997年3月6日版
HEADLINE 5 articles
●大宇電子・福岡研究所の韓国語から日本語への翻訳サービス
●ダイエー・中内社長の電子マネーへの見解
○ジャストシステムとロータスの提携
○通産省がデジカメの用語統一化へ
○ジュネーブ国際自動車ショー関連記事
[翻訳サービス](レベルA')
●大宇電子・福岡研究所の韓国語→日本語翻訳サービス
http://www.dwe.co.jp/honyaku.html
日経産業新聞8面に、韓国電機メーカーの大宇電子の福岡研究所の記事が掲載された。韓国国内の韓国語ホームページを日本語に翻訳するサービスなどをするようだ。
これは、韓日機械翻訳サービスで名称を「韓庫君」というそうだが、韓国語から日本語への翻訳を電子メールを介して無料で行うものだ。NetscapeMailやuudecode機能を持ったメールソフトを使ったメールの送受信による翻訳の方法も出ているので、韓国の新聞社などのサイトを訪れたとき、どうしても意味を知りたい場合などには有効なサービスともなる。
こういった言葉の壁を乗り越えていく地道なサービスから、両国間のわだかまりまでも乗り越えていけることを願わずにはいられません。
[インタビュー][EC](レベルA')
●ダイエー中内社長、ECを語る
日経産業新聞1面と、同じく2面に「サイバー企画」の一連として、ダイエーの中内社長とのインタビュー記事が掲載された。
主に電子マネーについての展望などを受け答えしているようだが、その見通しについてはまだまだ懐疑的のようだ。彼のような頂点に立った流通マンからしてみれば、電子マネーの普及は空理空論の上に理想的な効率化をうたっているようにも見えてしまうのも無理はないのかもしれない。あくまで選択肢の一つとして考えられいるようだ。
しかし、クレジット・カードやプリペイド・カードの現在の普及状況を考えれば、”次”に来るものは自ずと見えてくるとは思うのではあるが...
[ソフトウェア][企業協力](レベルB)
○ジャストシステムとロータスの共同戦線
日経産業新聞1面に、ジャストの「一太郎」とロータスの「1-2-3」をセット販売する記事が掲載された。
パソコンメーカーにバンドルするようOEM供給するようだが、マイクロソフトのワープロ&表計算ソフト攻勢に対抗するため、こんな形で両社が手を結ぶこととなったようだ。以前にも共同販売を行っていたようだが、その時は各々のワープロ「ワードプロ」と表計算ソフト「ジャスト三四郎」があったために、共同販売も遠慮がちだった。しかし、今回は「MS Office 97」を含めたソフト群の販売攻勢が依然に増して激しくなっており、お互いの強いところを出し合って、なりふり構わず共同戦線を張らざるをえなくなったというわけで、相当な危機感ともいえる。
[デジカメ][政策](レベルB)
○通産省の、デジカメの用語統一化への動き
日刊工業新聞1面には、通産省がデジタルカメラの性能表示などの用語統一に向けて動き出した記事が掲載されている。
これだけ色々な業界からの参入があれば、同じ事柄をその”業界”特有の呼び方でつい説明してしまうのも致し方無いことではあるが、通産省には、どの”業界”からも引っ張られない公正な(分りやすい)ガイドラインをお願いしたいと思う。
[閑話休題][MOTOR SHOW](レベル?)
○ジュネーブ国際自動車ショー関連記事
日経新聞13面及び日経産業新聞5&14面、日刊工業新聞16面には、スイスのジュネーブで3月4日から開催されている「第67回国際ジュネーブ自動車ショー」関連の記事が掲載されている。ベンツが小型車に進出するなどの話題があるようだ。
遥かヨーロッパでの自動車ショーなのでリアルタイムの情報が少ないが、67回と歴史あるイベントでもあり、半年から一年後には日本にもお目見えする車種もあるので、情報先取りの意味も込めて少し覗いてみたい。
まずメルセデス・ベンツのブースでは、話題の小型車「A-クラス」が展示されている。全長3.57mで1,000kgしかなく、ガソリンエンジンで1.4リッター車となると、今までのベンツのイメージを打ち破ってしまうことは間違いなく、話題性一番なのもうなずける。
他に新聞紙上では、ローバー・グループのミニの次世代コンセプト・カー「スピリユアル」2種や、プジョーの展示ブースで展示されているコンセプト・スポーツカーの写真なども掲載されている。オペルのブースでは、コンセプト・カーのステーション・ワゴン「Signum」の展示もあるようだ。
取り急ぎ各メーカーのサイトWatchをしたのだが、お楽しみいただけただろうか?
|