[インタビュー] ---------------------------------------------------------------------------- 米国Yahoo!社の創設者とCEOに聞く Yahoo!成功の秘訣と、「ヤフー株式会社」の展開 ---------------------------------------------------------------------------- ■URL /article/960117/yahoo.htm 先日のインターネットウォッチでも紹介したとおり、編集部では去る1月12日、日 本法人「ヤフー株式会社」設立発表会のあと、米国Yahoo!社CEOのTim Koogle氏と創 設者の一人であり現Chief Yahoo!のJerry Yang氏にインタービューを行なった。会見 は笑いを交えた和やかな雰囲気の中、予定の超えて約1時間にわたって行われた。こ のメールにはそのダイジェストを紹介する。全文は、上記のURLのページを参照して もらいたい。 --------------------------------<前半略>---------------------------------- Q□Yahoo!がその趣味から会社になるほどに成功したのはなぜだと思いますか? J■成功のポイントは、まず、きちんと人手を使って組織だってやったのは、僕たち だけだったってこと。それと、会社になる前に無償で1年以上こうした情報の蓄積を やりつづける馬鹿は、僕たちぐらいしかいなかったってことだね。続けたってことに 勝因の一つがあったと思う。 もちろん、ラッキーだったという側面もあると思うよ。すごくタイミングがよかっ た。もっと早い時期に始めてたら、インターネット上のコンテンツが数少なく、注目 されなかっただろうし、もっと遅かったら、他の会社が先にやってただろうね。 そういう意味で今のタイミングで日本で新事業を始められることは、すごく意味が あると思いるんだ。今は日本でも、どんどんコンテンツが増えている時だからね。 Q□米国ではLYCOSやInfoSeekなどのライバルが登場してますが、Yahoo!が優位に立 てている理由は何だと思いますか? T■なぜって、Yahoo!が一番いいからさ!いや、まじめに答えると、まず、Yahoo!が 一番早く始めたってことが重要なポイントだったと思います。次に、LYCOSやInfoSeek などの他社はサーチエンジン、つまりテキストの検索機能を中心にサービスを始め ましたが、Yahoo!はディレクトリサービス、つまり情報を主題やカテゴリー毎に整理 して構築するサービスから始めたって点が違います。インターネット上の情報につい て、自分が何をどう探したいのかよく分からないという多くの人にとって、主題やカ テゴリー毎のサービスというのは検索しやすくアピール度が高かったのだと思います。 そして、第三の点は、多くの人がYahoo!の楽しい雰囲気を気に入ってくれた、これ が最終的な勝因だったと考えています。 J■今となっては、競合他社もディレクトリサービスに力を入れているけど、既に僕 たちは先を考えているんだ。インターネットの情報を、整理して提供するには、技術 に頼ってばかりではだめで、人間的な側面が重要なんだ。他社は今のところ、技術の みを重要と思っている。 我々はソフトバンクやZiff-Davisと提携して、さらに差を付けるつもりなんだ。 Q□そろそろ日本でのサービスについて伺いたいのですが、最初に提供される日本で のサービスはどのようなものなのですか? J■僕たちが目指しているのは、単にWebサイトを日本に持ってくることではなくて、 日本独自の、インターネットコミュニティーをつくることにある。そのために、ヤ フーを情報ガイドとして使ってもらえるようにしていきたい。それが会社の最終目標 なんだ。 最初のステップとして、米国のYahoo!のカテゴリーだけを日本語化してその上に、 日本のコンテンツの情報を集めて整理していく予定にしてる。Yahoo! Japanとしては、 独自の特色を打ち出してければと考えている。日本のインターネットユーザーとア メリカのユーザーは違うと思っているので、日本とアメリカでは違う構造をもつディ レクトリサービスが必要だと考えているんだ。 Q□確認すると米国サーバーの内容は翻訳しないってことですね T■そうですね。第一段階では翻訳はしません。だけど、日本でサービスを提供して いく中でいろんなニーズが出てくると思っています。それに応える形で、第二、第三 の段階に進んでいきたいと考えています。日本語での検索なども提供していく予定で す。 Q□単語分けなど英語だと簡単な検索も日本語では大変だったりしますが、その辺り の対策はどうされていますか? J■まだそれについての明快な技術的解決法はみつかってないんだ。なんか、いい方 法を知っていたら教えてもらいたいくらいさ。もちろん、弊社と提携しているOPEN- TEXT社が日商岩井を通して発売している日本語対応のサーチエンジンもあるんだけど、 それを使うかどうかもまだ決めてないんだ。一応、最初はそれを使おうとは考えてい るけどね。 Timからさっき、段階についての話があったけど、サーチエンジンの選択はその段 階の中でも重要な要素なんだ。それが決まらないと、フルテキストの日本語の検索も できないからね。 --------------------------------<後半略>---------------------------------- [Reported by ken@impress.co.jp/sasaki-m@impress.co.jp] (96年1月17日)