[ニュース] ---------------------------------------------------------------------------- インターネットを使ったわいせつ画像提供を警視庁が初めて摘発 ---------------------------------------------------------------------------- 2月1日付けの朝刊各紙において、インターネット上の「わいせつ」なホームページ を警視庁が初摘発というニュースが報じられた。警視庁に問い合わせたところ、新聞 報道とほぼ同じ公式発表繰り返した。これによると、1月31日に別々の2名の男性の自 宅等を家宅捜査し、証拠物件を押収、うち一名は逮捕された。詳細は、現在調査中の ため回答不可能とのことであった。 この2名が問題のホームページを置いていたプロバイダ「ベッコアメ・インターネ ット」に問い合わせたところ、尾崎社長からコメントを頂いた。尾崎社長は、ベッ コアメでは今回の事件に対して両名に事前に警告を出しており、サーバー上の自由と 規制の関係については難しいものがあるとしながらも、法の遵守は必要かつ重要であ ると語った。さらに、事件に直接関係のない、ASAHIネットも「法の遵守」や「自浄 作用」を趣旨とした見解を、FAXでマスコミ各社に配布した。 二人の行為が犯罪に当たるかどうかは現時点では判断できないが、今回の事件の原 因の一つに、インターネット上の発信がいわゆる「出版」にあたるという認識が甘か った点にあるように思う。WWWやNetNews、大規模なメーリングリストなどを使うとき には、その発信に対する結果を考え、責任のある発信をする必要がありそうだ。 [Reported by ken@impress.co.jp/sasaki-m@impress.co.jp] (96年2月2日)