[技術動向]
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米VeriSign社が個人用デジタルIDの発行を開始
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■URL
http://www.verisign.com/index.html
http://digitalid.verisign.com/

 4月29日、米VeriSign社がオンライン・デジタルID・センターを設置し、個人デー
タの認証サービスを開始すると発表した。同時に、Netscape Navigator 3.0ユーザー
向けに、個人用のデジタルIDの発行も開発した。
 デジタルIDとは、WWW上または電子メール上で身分証明を行うもので、オンライン
ショッピングの身分照会などに使用される。個人が情報を送信するのに使用する
「Web Client Digital ID」と、情報を受け取る企業などが使用する「Web Server
Digital ID」の2種類がある。
 Web Client Digital IDは、ブラウザーや電子メールソフト自体に暗号の鍵をイン
ストールする仕組みになっている。そのため、自動的に相手側サーバーと暗号のやり
取りができるので、ユーザーがデジタルIDを使用するたびにパスワード等を入力する
必要がない。
 今回発行されたのは、「Class 1」という電子メールアドレスを証明する個人用デ
ジタルIDで、ブラウザー・ロック等に利用される。年間使用料は6ドルで、6月30日ま
では評価版ということで無料だ。そして今後、オンラインショッピング等向けで名前、
住所などの個人データを保証する「Class 2」(現在のところ利用できるのはアメリ
カ合衆国とカナダのみ、年間12ドル)、電子バンキング等向けの「Class 3」(申込
時に公の身分証明書が必要、年間24ドル)が順次公開される。なお、所属する会社・
団体名も証明する「Class 4」もある。
 サーバー用の「Web Server Digital ID」は、Netscape、Microsoft、IBMといった
大手企業が導入しているので、今後この技術が標準化することは十分考えられる。現
在のところ、この個人用デジタルIDを利用できるブラウザーはNetscape Navigator 3.0
のみで、デジタルIDに対応したS/MIME方式の電子メールソフトは、まだ開発されてい
ない。
[Reported by takasaki@impress.co.jp / oliver@gemini.bekkoame.or.jp]

(96年5月7日)