[イベントレポート]
----------------------------------------------------------------------------
目玉に欠けるCOMDEX Spring '96とWindows World '96
米国でもインターネットが話題の中心
----------------------------------------------------------------------------
/pc/ (PC Watch)

 米国最大のコンピューターショウCOMDEXが、イリノイ州シカゴMcCormick Placeで6
月3日より開催された。今回は、年2回開催されるCOMDEXの「春」にあたり、Windows
World '96が併設されている。
 初日の今日は、朝9時に行われたNetscape社CEOのJim Clark氏の基調講演で幕を開
けた。講演のタイトルは「The Full Service Intranet」。だが、話の内容の多くは
イントラネット自身の説明とSuite SpotというNetscape社のサーバー製品群の紹介に
とどまり、NCや今後のブラウザー戦略などの発表はなく若干期待外れのものであった。
 一方、展示場の方も昨年に比べて来場者の密度が薄い。Lotus社やNovell社のデモ
ステージでさえなかなか席が埋まらず、中には2、3人のお客にたいしてデモンストレ
ーションしているようなステージもあった。
 こうした盛り上がりの無さは、やはりキーワードとなるプロダクツの不在によると
ころが大きい。今回は、強いてあげるなら、「インターネット」がキーワードなのか
もしれない。
 たとえば、MicrosoftのブースでもWindows NT 4.0ではなく、ActiveXが展示の中心
なっていた。ここでは、Office製品がActiveX対応であることをデモしたり、他社の
プロダクツでActiveXに対応したものをデモしていた。この中で注目したのは、
Shockwave for DirectorのInternet Explorer版と、Javaの開発環境であるJakartaの
2つのプロダクツだ。
 Shockwave for Directorに関しては同日、Macromedia社とMicrosoft社より、今年
の夏にリリースが予定されているInternet Explorer 3.0に組み込まれることと、次
のバージョンのWindows 95にも組み込まれることが発表されている。
 また、Jakartaはデモの中で、VC++やVBと共通となるという統合開発環境
Micrfosoft Develop Studio上での開発の模様を紹介していた。さらに、Jakartaテク
ノロジーの一部として、JITコンパイラー(Just In Time Compiler)のデモも行って
おり、Javaの実行速度が20倍以上になると説明していた。JITは、Internet Expoler
に内蔵される予定で、一ヶ月以内にWindows 95用のJavaのVM(Virtual Machine)を
WWWサーバーで公開する予定とのことだ。
 他には、Kodak社が小型のデジタルカメラDC-20をリリースしていたことや、Adobe
社がテーブルやフレームなどHTML 3.0とNetscape拡張に対応したPageMill 2.0をデモ
していたことなどが目についた。なお、PageMill 2.0(米国版)は、今年の9月末に
Macintosh版が、10月上旬にWindows版がリリースされるとのことだ。
 このCOMDEX Spring '96の模様については、連日PC Watchで写真付きでお伝えする。
ぜひそちらも見てもらいたい。
[Reported by ken@impress.co.jp]

(96年6月5日)