[イベントレポート] ============================================================================ COMDEX Spring '96レポート2日目 ============================================================================ /pc/ (PC Watch) ---------------------------------------------------------------------------- Paul Maritzが「Normandy」などMicrosoftの今後の戦略を基調講演で披露 ---------------------------------------------------------------------------- COMDEX Spring '96の2日目の基調講演は、Microsoft社のGroup Vice Presidentの Paul Maritz氏。彼は、Windowsの今後の戦略を、使いやすさとコストパフォーマンス、 マルチメディア、スケーラビリティ、インターネットの4つの観点から語った。近年 の基調講演と違い、6月4日に発表となった商用インターネットサービス用のプラット フォーム「Normandy」など具体的な時期や製品名を挙げた、極めて濃い内容であった。 特に、インターネットに関しては、ActiveXとInternet Expolorer 3.0、今年末に リリースが予定されているInternet Add-onを中心にデモンストレーションを交えて 将来像を示した。Maritz氏は、ActiveXをClient/Server Serviceと位置づけた。また、 インターネットが普及してアプリケーションとは単なるインタラクティブコンテンツ の一形態になったとし、ActiveXがこうしたインタラクティブコンテンツを作成する キーコンポーネンツになるとした。 他にも、インターネット関連のBackOffice製品としてProxyサーバー、Marchantサ ーバー(決済機能を提供するサーバー)を投入するとした。また、イントラネットと インターネットに関しても言及して、基本的にインターネットとは、パブリックネッ トワークにすることでコストダウンができる点が重要である述べ、パブリックネット ワークを使って専用線によるLANのような環境を実現するPPTP(Point-to-Point Tunneling Protocol)を'96年の末に実装するとした。 さらに、Microsoftでは既に述べたように「Normandy」と呼ばれる商用インターネ ットサービス用のプラットフォームを提供するとした。基調講演後に配布されたリリ ースによると、メールやネットニュース、チャット(IRC準拠)、ディレクトリサー ビス(LDAP準拠)などのインターネットの基本サービスを提供するとともに、パーソ ナライズドサービスや検索サービス、セキュリティサービスなどを提供するもので、 インターネットプロバイダーや商用のコンテンツプロバイダーにとって重要なテクノ ロジーになるとしている。基調講演の中では、基本的な概念の紹介と6ヶ月以内にリ リースするということだけを述べ、デモは行われなかった。 ---------------------------------------------------------------------------- ActiveXとNetscapeのPlug-Inは共通のページとなりうるのか? Windows World '96では、MacromediaとVDO Liveは異なる見解を回答 ---------------------------------------------------------------------------- 今回のCOMDEX Spring '96(Windows World '96を併設)では、Microsoft社が提唱 するActiveXに、ShockwaveやVDO LiveなどNetscapeのPlug-Inでおなじみの技術が実 際に登場し、いよいよ今までNetscapeでしか見れなかったページがInternet Explorerで見れるようになると期待されている。 しかし、ActiveXとPlug-Inは異なる技術であり、HTML中への記述の仕方によっては、 ShockwaveやVDO Liveのデータは互換性があっても、それを見るページは別々に記述 する必要があるということにもなりかねない。 そこで、Windows Worldのブースで説明員にこの点に関して質問してみた。 Macromediaでは、「現在マイクロソフトとともにそうしたことが起きないように協議 してる。心配しなくても共通になるはずだ」と述べた。一方、VDO Liveでは「そもそ も2つは異なる技術なので、共通ではない。別々になる」という答えが帰ってきた。 残念ながら、現在のところ実験する手だてがなく、上記の回答のどちらが正しいの か確かめられない。しかし、データは共通でページをブラウザーごとに用意するとい うのは、極めて非効率的である。ShockwaveやVDO Liveのβ版が登場した際には、こ うしたことにも注意して評価したい。なお、VDO Live社ではVDO LiveのActiveX版を2 週間以内にβとしてリリースする予定であるとのことだ。 ---------------------------------------------------------------------------- CompuServeとMicrosoftが、CompuServeサービスとWOW!に関して提携 デスクトップにCompuServeアイコンが登場。バックエンドにはNormandyを採用 ---------------------------------------------------------------------------- 米国の6月4日、CompuServeとMicrosoftは、Windows 95ユーザーが、CompuServeサ ービスと、CompuServeのインターネットアクセスサービス「WOW!」に簡単にアクセス できるようにすることで提携することを発表した。この提携により、Windows 95のデ スクトップにはCompuServeやWOW!にアクセスするためのアイコンが登場し、それらを クリックすることでサービスを受けることができるようになる。同時に、CompuServe はMicrosoftのInternet Explorerを同社の標準WWWブラウザとして位置づけ、ユーザ ーに推奨していく。 また、両社は、同日に発表されたMicrosoftの「Normandy」技術に関しても提携関 係を結ぶことを明らかにした。Normandyは、Microsoftが開発している商用インター ネットサービスのためのプラットフォームで、標準的なインターネットサービスの他、 セキュリティやパーソナライズド等の機能を持ち、コンテンツへの課金なども考慮さ れているという。この技術はMSNなどを通じて蓄積されたもので、6ヶ月以内にリリー スするとしている。 [Reported by ken@impress.co.jp] (96年6月6日)