[ニュース] ---------------------------------------------------------------------------- インターネット上の表現を規制する法を、米国連邦地裁が違憲と判断 同法の執行を暫定的に差し止め ---------------------------------------------------------------------------- http://www.cnn.com/US/9606/12/internet.indecency/ http://pathfinder.com/pathfinder/pulse/news/reuters/latest.html#cda 6月12日、米国フィラデルフィア州の連邦地方裁判所は、今年2月8日にクリントン 大統領が署名したことにより成立した新通信法のうち、インターネット上の猥褻文書 や画像を規制する通信品位に関わる部分が、米国憲法修正第1条(言論の自由)に反 するという判断を下した。 これについては、インターネットでも反対派による「ブルーリボンキャンペーン」 が実施されるなど、様々なところで論議を巻き起こしてきた。同地裁では、通信法の 成立直後にも裁判官1人の単独審理により、同法施行を差し止める仮処分を下してい るが、これによって初の本格的司法判断が為され、最終的な判決までの間、同法の執 行が暫定的に差し止められたことになる。 現在、上記CNNのURLでは、同法に対する賛成派と反対派、それぞれのページをリン クにより紹介している他、この件に関する読者からの意見を募集している。既にペー ジには何通もの投稿が掲載されており、これに対する関心の高さが窺い知れる。 なお、米政府はこの判断を受け、連邦最高裁に上告する方針とのことで、今後の行 方も目が離せない。 [Reported by yuy@Hawaii.Edu / sasaki-m@impress.co.jp] (96年6月14日)