[レポート] ---------------------------------------------------------------------------- 実在しないウィルス情報のチェーンメールがまた蔓延 再転送を促すメールには気を付けよう ---------------------------------------------------------------------------- 「Good Timesというサブジェクトのメールは開かないでください。メールを開いた だけで感染するウィルスが流れているようです」という内容のチェーンメールがまた 蔓延しているようだ。編集部員の複数が同時に別々の経路から受け取ったところを見 ると、どこか大きなメーリングリストか掲示板に掲載されたと思われる。 結論からいうとこのメールはデマである。特定のメールソフト向けならともかく、 すべての環境でメールを開いただけで感染するウィルスというのは作り得ない。また、 数年前からこのメールは出回っており、何年も経っているにも関わらず、本物の 「Good Timesウィルス」というのは確認されていない。 このメールの目的は「愉快犯」だ。多くの場合「Good Times Virus」などといった サブジェクトをつけて転送するため、警告メール自身がこのチェーンメールがいうと ころの「ウィルスメール」になってしまうという転送者の自己矛盾を笑っているのだ。 チェーンメールを見分けるのは難しいが、「多くの人に伝えてください」といった チェーンメールの要素の入ったメールを受け取ったら、とりあえず不特定多数のメー リングリストなどに流す前に、信頼する人に聞いてみることをお勧めする。特に、メ ール歴の長い人なら、だいたい一度や二度はこうしたメールに出くわしているはずだ。 また、判断した上で転送する場合も、再転送するような文面を入れるのはやめて、 「この件は本当でしょうか?」と尋ねてみる形で転送するのもよいだろう。とにかく、 再転送を促すようなメールは気をつけた方がよい。 [Reported by ken@impress.co.jp] (96年7月19日)