[レポート] ---------------------------------------------------------------------------- 電子メールによるDMの問題 ---------------------------------------------------------------------------- インターネットが一般的な通信手段として普及するにつれ、電子メールなどによる DM(ダイレクトメール)が流れるようになり、問題が起こるようになった。 先日も、あるメーリングリストの参加者全員にDMが送られ、論議を呼んだ。このケ ースでは、メールの宛先フィールドに数百人のアドレスが列挙されていたが、このこ とには2つの大きな問題がある。受け手の負担の問題と、プライバシーの問題だ。 受け手の負担の問題は、紙媒体のDMにはなかった、電子メール固有の問題だ。就職 活動をした方は思い当たると思うが、分厚いDMが郵送されても、経済的には負担にな らない。一方、電子メールは、メールを受け取るだけで負担がかかる。特に、ダイア ルアップ接続ユーザーにとって、それだけで電話代やダイアルアップ課金をとられる ことになる。今回のケースでは、数百人のアドレスが入っており、メールのサイズも 大きく、受け手に大きな負担を与えるメールだった。 電子メールによるDMは発信者のコストが少ないが、そのぶんのコストが受信者にか かっているという、インターネットならではの特性を発信者は忘れてはならない。 2つ目のプライバシーの問題も大きい。パソコン通信の電子メールとは違い、イン ターネットの電子メールでは、複数の宛先のすべてのアドレスがメールのヘッダー部 分に入る。そのため、不用意に複数の相手にメールを送ると、受け手は自分以外のメ ールアドレスを知ることができてしまう。 以上のように、電子メールによるDMは、経済的なものやプライバシーなど、直接的 な不利益が受け手にかかることがあり、かえって不快感を与えることがある。送り手 は、紙媒体のDMとはまた違った配慮が必要である。 [Reported by masaka@impress.co.jp] (96年7月22日)