[講演]
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村井純氏、基調講演でインターネットの今後の課題を語る
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 今日7月24日の特別基調講演は、慶応義塾大学環境情報学部助教授の村井純氏によ
る「インターネット:これからの課題と役割」であった。内容は、まずインターネッ
トとは、何であるか、何ができるのかを説明した上で、今後の課題と役割を語る分か
りやすいものであった。
 公演の中、同氏は、まずインターネットとは、難しいものではなくて、単に「デジ
タル情報を交換するための基盤」であるとし、インターネットがここまで発展したの
は、第一に各ネットワークがバラバラに運営していたものが、一つにつながってお互
いに使えるようなった「相互運用性」にあると述べた。その意味で、INTEROPもまた、
各企業がそれぞれバラバラに開発したものをお互いに利用できるようにするための
「相互運用性の一つの実験場」のようなものであると述べた。
 今後の課題としては、まだインターネットではできないことの実現などがあると述
べた。例として、触覚、嗅覚、味覚のデジタル情報化や、マルチキャスト、リアルタ
イム制の実現、個人向けにパーソナライズドされた情報とプライバシーの問題の解決、
インターネット上のサイバー空間と実空間の融合などをあげた。これらの実現のため
には、さまざまな経験の蓄積や、新技術の開発、新しい社会基盤の確立、教育に対す
る新しい考え方などが必要であると訴えた。
[Reported by sasaki-m@impress.co.jp]

(96年7月25日)