[基調講演]
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コマースネット会長が、インターネット・コマースの今後を語る
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 NETWORLD +INTEROP 96 TOKYO 最終日7月26日の基調講演は、コマースネット会長の
Jay.M.Tenenbaum 氏による「インターネット・コマースの将来」。45分という短い時
間の中、コマースネットの歴史から役割、インターネット・コマースの現状や将来に
ついてまで語る、大変に充実したものであった。
 講演で同氏は、インターネット上の商取引というのは、小規模の会社であっても大
企業と対等に取り引きしたり競争することのできる「オープンな」市場であることを
強調し、既存の商概念を超える新しい商形態であると述べた。また、流通や在庫など
の無駄を合理化することのできる先進的な市場であると同時に、今後は、常に新たな
付加価値を創造し続けなければ、たとえ、ネット上である程度の成功を収めた企業で
あっても簡単に「必要ないもの」として「バイパス」されてしまうという側面も語っ
た。
 今後のコマースネットの役割としては、まず電子商取引を円滑に行うことができる
ような環境の整備が大事であるとした他、現在の電子商取引の問題点として、各社の
公開鍵などによる証明書や決済システムなどの間に相互運用性がない点をあげ、それ
らの解消を図ることも課題の一つであるとした。
 最後に、インターネット・コマースというのは、一企業の力だけで構築することは
できず、多くの企業の力が必要であると述べ、会場内の各社にも参加を呼びかけて締
めくくった。
[Reported by sasaki-m@impress.co.jp]

(96年7月29日)