[レポート]
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坂本龍一のコンサートがStreamWorksやSoftwareVisionなどで中継される
インターネットと、衛星を使った特設会場へ生中継
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 8月28日、衛星通信を利用した坂本龍一コンサートの生中継実験が行なわれた。主
催は日本電信電話株式会社とマイクロソフト株式会社。
 実験は、コンサート会場の渋谷オーチャードホールからの音声画像データを、NTT
の通信衛星「N-STAR」を経由して、会場のインターネットカフェ「CYBERIA TOKYO」
と「OZ CITY」のパソコンに直接配信するというものだ。なお、映像の配信には、映
像配信ソフト「StreamWorks」と「SoftwareVision」が使われた。
 CYBERIA TOKYOの会場では、StreamWorksとSoftwareVisionの両方による受信映像を
見比べることができた。StreamWorksでは、転送速度が952kbpsで1秒に30フレームの
動画を再現、音声はCD並みとのことで、かなり滑らかな映像と高音質を楽しめた。ほ
とんど、市販の音楽ビデオを見ているかのような錯覚におちいるほどであった。
SoftwareVisionは転送の速度が192kbpsと低速な回線で実験されたため、多少コマ送
り的なところがあったが、ストレスなしに楽しめた。
 今回の実験では、家庭用パソコンを使い、受信用アンテナやチューナーもデジタル
衛星放送と共用できる安価なものを使った。NTTでは、この衛星を使った配信技術を
使って、一般の家庭でも手軽に、高品質の中継を楽しめるような環境を提供していく
とのことだ。
 なお、今回のコンサートは一般にもインターネットで中継された(本誌8月21日参
照)。ダイヤルアップユーザーでも快適に楽しめるということだったが、編集部で各
中継方法を試してみたところ、StreamWorks 1.0の場合、画質が良いとはいい難く、
音声も途切れることがあった。また、RealAudioはアクセスが殺到したためか、サー
バーに繋がりにくい時間もあったようだ。VDO Liveは、映像の動きはスムーズだった
が、音声が途切れがちなのが気になった。Software Visionは、コマ数は落ちるもの
の画像が鮮明で、音質もまずまずだった。サーバーの条件なども関わってくるので一
概にはいえないが、Software Visionの中継が一番良かったのではないかと思われる。
[Reported by okiyama@impress.co.jp/takasaki@impress.co.jp]

(96年8月29日)