*******************「ウォッチャーのイチオシサイト紹介!」******************* 毎週水曜日は「ウォッチャーのイチオシサイト紹介!」の日です。ここでは、世界 中の新鮮なインターネット関連情報を編集部にレポートしてくれるネットサーフィン の達人「ウォッチャー」の方々が、その鋭い視点で選んだお薦めサイトを紹介します。 ---------------------------------------------------------------------------- 第20回レポーター: さかたく(sakataku) 氏 今、アジアでもっともホットなマレーシアの魅力満載 現地ならではの情報が読める"Jalan Jalan"でバーチャル旅行を楽しもう!! http://www.junmas.com/ このところ経済力で元気なところを見せているアジア各国の中で、もっとも元気な 国の一つがマレーシアではないだろうか。世界で一番高いビルを建てたり、シンガポ ールと競ってアジアの情報通信のハブを目指したり…。私の趣味のスキューバダイビ ングの世界でも、パラオやモルディブなどの老舗に並んで、最近人気が赤丸急上昇な のが、マレーシア各地のポイントである。 ところが、ただダイビングだけをしに行くのではつまらないと思い、どのようなお 国柄なのか調べてみようとしたが、ガイドブックを探しても香港やシンガポールのお まけとしてほんの少し書いてあるだけで、まったく頼りにならない。東京から飛行機 でわずか6時間と近い国なのに、一般の日本人にはあまり馴染みがないためか、いざ 情報を集めようとしても、なかなか見つからないのである。 そのような時に便利なのがインターネット。「Yahoo! JAPAN」で「マレーシア」を キーワードにして調べてみよう。全部で20件以上の情報が見つかる。その中でも、私 が一番お勧めするのが、「マレーシアのおっ気楽総合ツアー“Jalan Jalan”」とい うサイトである。ペンネームがJunさんとMasさんという、2人のマレーシアに駐在し ている日本人によって運営されている。現地の人に聞いたローカルフードの作り方が 載っている「Local Dining」、各地で行われるイベント情報などが分かる「Handy Guide」、今マレーシアで最もホットな話題を紹介する「What's Happening」など、 現地ならではのフレッシュな情報が、頻繁に更新されていて、居ながらにしてマレー シアを旅行しているような感覚を味わえる。 例えば、今年の8月はじめに全土を襲った停電の話をご存知だろうか?日本でも停 電が起きたという事実だけは報道されたので、市民はどんなに過ごしているのかと思 ったら、何と、電気を求めて車で他の州へと繰り出す人が続出したらしい。 また、街では「MILD SEVEN Seafarers' Club」というマリンスポーツクラブとか 「Salem Holiday」という旅行代理店など、どこかで聞いたことがあるような名前を 含んだ広告や看板が目に付く。普通だと訴えられそうなものだと思うのだが、実は、 これは喫煙を禁じているイスラム教の国ではタバコの広告を打つことが出来ないので、 一見関係なさそうな別会社を設立し、その広告を打つことで間接的にブランドの宣伝 をしているのだそうである。 このように、日本に居てはなかなか知り得ないロ-カルな情報が満載されており、 アジアの息吹がぷんぷんと感じられる構成となっている。 今月の上旬、ちょっとした行き違いで、アクセス出来ない日が続いていたが、ペー ジの再開後「VISITORS BOOK」にはたくさんの心配したとの声が寄せられ、このサイ トの常連さん達の愛着が感じられる。 また、マレーシアとは直接関係ないが、「隠しリンクによる連載小説」というペー ジがある。20年近く前、著者(Junさん?Masさん?)が浪人生だったころの話らし く、そのドタバタぶりは、昔のテレビドラマの「俺達の時代」を彷彿させるものがあ る。どうやら登場人物の名前は実名で出ているようで、なかには本物かどうか「杉真 理」まで登場する。全体として、とてもセンスよく出来ているページの中で、このよ うな人間臭いページがあることが、私は逆に、とても暖かさを感じてしまう。このペ ージを探すコツは…。「What's New」のページをじっくりと探すこと。 海外旅行が一般的となり、アメリカやヨーロッパもそろそろ飽きてきたというあな た、これからはアジアの時代だ。その中でも最もホットなエリアがマレーシア。その マレーシアの魅力がびっしり詰まったこのページを一通り読み終わった頃には、あな たの次の海外旅行先はマレーシアに決まっているだろう。そんなお金のない人は…。 せめて"Jalan Jalan"を隅々まで読んで、マレーシアに行った気分に浸ってみてはい かがだろう。 (96年11月6日)