[ニュース] ---------------------------------------------------------------------------- インフォシティが、TV電波の隙間を利用してHTML配信するための技術を開発 ---------------------------------------------------------------------------- http://www.infocity.co.jp/pop/home/home.html 株式会社インフォシティは、テレビ電波の隙間を利用してHTMLなどのデータを送信 する技術「Bitcast」とそのためのソフトウェア「Bitcast/VBI製品群」を開発した と発表した。実際の製品は4月にリリースし、放送局とパソコンメーカーに販売する 予定。 インフォシティでは、このシステムを使って、実際のテレビ番組を見ながら関連 Webコンテンツを受信できるようにし、テレビとインターネットを融合したサービス を始める方針だ。インフォシティによると、現在、主要民放局5社と話を進めている ほか、パソコンメーカーなどとも具体的な検討作業を開始しており、早ければ来年の 春にはブラウザーなどを搭載したBitcast対応モデルが登場、放送開始できるのでは ないかとしている。また、インターネットテレビ用の受信システムも開発中で、将来 的には通常のテレビに組み込むことも考えているとのことだ。今後は、テレビ放送だ けでなく、CATVや衛星放送にも対応していく方針だ。 このBitcastと似た技術として、インテルが開発したインターキャストやテレビ朝 日のADAMSで使用される独自の技術(本誌11月1日号参照)があるが、今回発表された Bitcastはインフォシティが2年間にわたって開発してきた独自のものを利用する。今 回の件に関してテレビ朝日に話を聞いたところ、「Bitcastはシステムが提供された だけ。テレビ朝日側では既に4月のサービスに向けてシステムもコンテンツの詳細も 決まっているので、まずはADAMSでスタートしたい」というコメントをいただいた。 「Bitcast/VBI製品群」は、コンテンツを放送するための「Bitcast Production System」と、テレビチューナー付きパソコン上で動作する受信ソフト「Bitcast Browser」、チューナーから信号を取り出すための各機種対応デバイスドライバ、ユ ーティリティなどで構成されている。「Bitcast Browser」やデバイスドライバは、 現在のところWindows版を先行してリリースする予定という。特別なテレビチューナ ーは必要ないため、既にテレビチューナー内蔵パソコンを持つユーザーも期待したい ところだが、現在のところソフトウェアを単体で販売するかは未定。 ◎問い合わせ先 株式会社インフォシティ E-mail contact@infocity.co.jp [Reported by junko@impress.co.jp / masaka@impress.co.jp] (96年11月28日)