[ニュース]
----------------------------------------------------------------------------
WIPO主催の会議で、インターネット上の著作権保護について審議
----------------------------------------------------------------------------
http://www.wipo.int/ (WIPO)
http://www.wipo.int/eng/diplconf/index.htm (会議資料)

 ネットワーク上の著作権保護の新国際条約採択を目指し、世界知的所有権機関
(WIPO)主催の「著作権・著作隣接権問題外交会議」が開催される。同会議は、12月
2日~20日の日程で、ジュネーブで開かれる。
 今回の条約改正は、国によってばらつきのあるネットワーク上の著作権の取り扱い
について統一を図ることを目指すもので、1971年のベルヌ条約改正以来の大幅改編と
なる。
 共同通信によると、これまでの事務レベル協議で「著作権新条約」「著作隣接権新
条約」「データベースの知的所有権条約」の3つの草案が準備されている。この草案
では、インターネット上でも作家や作詞・作曲家、写真家らの著作権は保護され、作
品を実演する演奏家や俳優が持つ著作隣接権も、保護の対象になるとのこと。
 なお、インターネットなどを通じて著作物を画面で「見る」という行為は、データ
をダウンロードすることなり、これが「作品の複製」にあたるのかが論議されている。
これについて草案では、その扱いは各国の国内法に委ねるとしている。日本の場合は、
テレビ放送の録画と同じように、個人で楽しむ範囲ならば問題ないとのことだ。
[Reported by takasaki@impress.co.jp]

(96年12月3日)