[ニュース]
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米国商務省が電子暗号化技術の国外輸出を段階的に解禁
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http://www.epic.org/crypto/export_controls/interim_regs_12_96.html

 米国商務省は、96年12月30日、電子暗号化技術の国外輸出を段階的に解禁すると発
表した。
 米国政府では96年10月に、電子暗号化技術の輸出規制に関する法律を緩和すると発
表していた。政府では、96年12月30日から2年間を暫定期間とし、今後の緩和につい
て一般と協議する予定とのこと。
 これまで輸出が可能だったのは40bitまでで、12月30日の時点で解禁されたのは、
56bit DES方式。暫定期間中の輸出は認可制となっており、企業は事業の詳細や販売
計画を6ヶ月ごとに政府に届け出る必要がある。また輸出の条件として、暗号解読用
の鍵を作って第三者機関に預託し、犯罪捜査時には裁判所の要請で内容を解読できる
という「key-recovery」方式を採用することも挙げられている。
 米国では、今回解禁された56bitでも不十分であるという意見も多く、今後128bit
といった高度な暗号化技術についても、話し合われる見込み。
 なお、商務省の発表については、Electronic Privacy Information Center(EPIC)
のサイトで全文が読めるようになっている。
[Reported by takasaki@impress.co.jp / hosaka@scorpius.bekkoame.or.jp]

(97年1月7日)