[ニュース/電子商取引]
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ダイエーグループがIC内蔵クレジットカードの実験を4月より実施
ICチップと磁気ストライプを併用したEMV仕様のカードを使用
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 ダイエーグループは、97年4月より、IC内蔵クレジットカードの実験を4月より実施
すると発表した。この実験は、通産省が推進する「エレクトロニック・コマース推進
事業」の一環。
 実験に使われるカードは、通常の磁気ストライプのクレジットカードにICチップを
埋め込んだもの。MasterCardとEuroPay、Visaが共同開発したICカードの標準仕様
「EMV」に準拠しており、汎用性が高い。
 97年4月から半年のスケジュールで実施される実験「ステップ1」では、ダイエーグ
ループのカード会社・ダイエーオーエムシーのほか、東芝とビザ・インターナショナ
ルの従業員など500名にカードを発行する。このカードを利用できるのは、東京都内
にあるグループの飲食店など数十店舗。ICチップには個人認証のためのデータを記録
しておきカード自体で認証判定を行なうので、精算にかかる時間が大幅に短縮できる
という。
 また97年10月から予定されている「ステップ2」は、場所を神戸に移して行われる。
参加者の規模も大幅に拡大し、カードに電子マネー機能を付加する方向で検討中だが、
詳細は未定とのこと。
 同様の実験としては、98年6月に予定されている、ビザ・インターナショナル主導
の10万人規模の電子マネー実験(場所:渋谷)がある。これにさきがけて流通大手の
ダイエーが実験に乗り出したことで、普及に弾みがつく可能性もあり、注目されると
ころだ。
[Reported by takasaki@impress.co.jp]

(97年1月17日)