[業界動向]
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Netscapeが同社のビジョン「The Networked Enterprise」を発表
Mercury、Apollo、Palomarの3つのアプリケーションを中心としたCrossware構想
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http://home.netscape.com/comprod/at_work/white_paper/vision/intro.html

 Netscape Communications社は10日、今後1年にわたる同社のビジョン「The
Networked Enterprise」を発表した。
 現在βテスト中の「Communicator」は、今夏βリリース予定の「Constellation」
で拡張を施した後、「Mercury」(コードネーム)というパッケージに統合される。
欲しい情報だけを収集・整理する「Compass」、Netscape版のエクスプローラとも言
える「Hypertree」、Javaスクリプトなどの処理を高速化する「Gemini」、電子メー
ルやネットニュースに加え、ボイスメールやFAXなども一括管理できる「Universal
In-Box」といった、Mercuryにより新たに追加されるクライアントソフトの機能も具
体的に紹介されている。
 また、同社のサーバーパッケージ「SuiteSpot」は、「Apollo」というコードネー
ムの下で開発が進められているが、Mercuryとの連携を強化すること以外には、それ
ほど大きな拡張はないようだ。一方、Apollo向けの開発ソフト「Palomar」(コード
ネーム)を今年第2四半期にリリースする予定で、通常のHTMLはもちろん、Javaアプ
レットやJavaスクリプトなどの開発もできるという。
 同社は、これらのアプリケーションと、同社の関連会社であるActra社、Navio社の
製品を、「Crossware」というキーワードの下に統合していくという。
[Reported by yuno@impress.co.jp / Hiroyuki Et-OH]

(97年3月12日)