[業界動向/インターネット放送]
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インターネット放送を支援する新会社「Jストリーム」が設立
KDDやNTTPCコミュニケーションズなどが出資、7月から営業開始
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http://www.stream.co.jp/ (6月25日から)
http://www.j-stream.trans.or.jp/ (6月25日まで)

 国際電信電話株式会社(KDD)、株式会社NTTPCコミュニケーションズ、トランス・
コスモス株式会社、米Progressive Networks社の4社は、RealAudio/RealVideoなどに
よるインターネット放送を支援する会社「株式会社Jストリーム」を共同で設立した。
営業活動の開始は7月から。
 主な業務内容は、コンテンツプロバイダーへの専用チャンネルの貸し出し、サーバ
ーのホスティングサービス、映像・音声のエンコーディングサービスなど出資する各
社の専門領域を活かしたものになっている。
 専用チャンネルの貸し出しについては、コンテンツを多数のユーザーに同時配信す
るProgressive Networks社の技術「スプリッター機能」を利用する。スプリッター機
能とは、通常のRealAudio/RealVideoサーバーのほかに中継ポイント(スプリッター
サーバー)を複数用意し、負荷を分散させることで数千人単位の規模の同時アクセス
を可能にするというもの。新会社ではサービス提供にあたって必要帯域の保証された
回線の確保と全国へのスプリッターサーバーの配置を計画しており、'97年度中に
10,000ストリームの同時配信を目指している。貸し出し料金は、月額で100ストリー
ム用の1,300,000円から10,000ストリーム用の9,100,000円まで設定されており、ほか
に初期登録費用として200,000円が必要だ。
 現在、同社のサービスを利用したインターネット放送を予定しているコンテンツプ
ロバイダーとして、株式会社ピープル・ワールドと株式会社インプレスが決定してい
る。インプレスでは、RealAudioで放送している「PC Watch ラジオ」をこのサービス
を使い「PC Watch ライブ」として提供する予定で、「より多くのユーザーに快適な
アクセスを提供したい」としている。
 新会社では、将来的にIPマルチキャストの利用や課金システム、衛星/CATV回線の
利用など、インターネット放送のインフラを確立していきたいとのこと。また、2000
年をめどに数百万のストリーム配信も実現したいとのことだ。

◎問い合わせ先
株式会社Jストリーム
TEL 03-3560-7100
FAX 03-3560-7540
[Reported by okiyama@impress.co.jp]

(97年6月19日)