[業界動向]
----------------------------------------------------------------------------
04:公衆情報端末でメールの送受信、NTTが利用実験を開始
----------------------------------------------------------------------------
http://www.mabikai.mbc.ntt.co.jp/combase/

 NTTは、日本マクドナルドと共同で、同社が開発中のキオスク型マルチメディア情
報端末「ISDNステーション ComBase」の利用実験を行なうことで合意した。
 ComBaseは、ISDNを通じてインターネットに接続できる情報端末で、「公衆マルチ
メディアメール機能」により、自分宛に送られてきた電子メールをディスプレイに表
示する。メールの利用に必要なアカウントやパスワード等の情報はIDカードに記録さ
れており、これを端末に差し込むだけで、街角でも簡単にメールを読むことが可能に
なる。定型文の簡単なメールやデジカメで撮影した画像データの送信も行なえ、いわ
ば、電子メールのための公衆電話。また、IrDA規格の赤外線ポートも用意されている
ので、ノートパソコンなどがあれば、既存のISDN対応公衆電話と同様にデータの送受
信が可能だ。
 今回の実験は、ComBaseの技術的検証とともに、店舗へのマルチメディア端末設置
の有効性を検証するのが狙い。東京都港区内のマクドナルド赤坂見附店にComBase端
末を設置し、モニター200人にIDカードを発行。3月中旬から8月まで利用実験を行な
う。モニターは、実験開始とともにホームページ上で募集。マクドナルド赤坂見附店
にも応募用紙を設置する予定だ。なお、モニター以外の人でも、IrDAによるパソコン
を使ったデータ通信は可能だ。NTTは、実験結果をふまえながら、ComBaseの実用化を
目指す。
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]

(98年2月20日)