-2003年2月26日-
もう一度薬害エイズ問題を見直してみる 「AIDS SCANDAL」
元帝京大副学長・安部英氏が桜井よしこ氏を名誉毀損で訴えた二審で逆転判決が出され、桜井氏に400万円の支払い命令が下された。ひところ大変な話題となった薬害エイズだが、最近では見聞きすることも少なくなっている。こうした薬害はエイズだけでなく、輸血などによって感染したC型肝炎患者数は150万人とも言われる。誰だって事故で入院して輸血を受ける可能性があることを思えば、輸血血液や血液製剤の汚染は他人事ではない。
多数あったエイズに関するページの多くが風化する中、個人サイトながら「AIDS SCANDAL」では継続して精力的にエイズ裁判などを追っている。忘れっぽいことが日本人の美点でもあり欠点でもあるが、社会問題ではみんなが忘れずにいることが力になる。なぜ薬害が起こってしまうのか、被害者の救済はどうなっているのか、ときには思い出して考えてみたい。
[工藤ひろえ] |