イベントレポート

CEATEC 2019

LIXIL、排便するとAIが画像処理するトイレ、「形」と「大きさ」を国際指標で自動判定

高齢者施設の排便記録を自動化

「CEATEC 2019」会場のLIXILブース

 2017年開催の「CEATEC JAPAN 2017」に住宅設備建材メーカーとして初めて出展した株式会社LIXILが、今年の「CEATEC 2019」にも出展。「2030年の未来の『まち』」をイメージした企画エリア「Society 5.0 TOWN」において、「LIXILの考えるSociety5.0」をテーマに、住宅設備とICTが融合した暮らしのあり方を提案していた。

 会場では「社会と繋がる住まいと暮らし」エリア、「トイレからのお便り」エリア、「共創」エリアの3つに分けて展示。好きなときに荷物を受け取れる「スマート宅配ポスト」や、トイレからのお便りエリアでは高齢者施設での排便管理をAI技術でサポートするという研究開発中の「トイレからのお便り」の参考出展などが行われた。

宅配ボックスとポスト、住居サイン、インターホンの機能をまとめたIoT宅配ボックスの「スマート宅配ポスト」。複数の荷物を受け取ったり、集荷を依頼したりもできる
高齢化社会における取り組みとして排便管理の重要性に着目した「トイレからのお便り」
トイレに排便すると、カメラからの映像をAIが画像処理し、その形と大きさを国際指標によって自動判定する
高齢者施設において従来は手書きで行われていた排便記録が自動化される。注意が必要な人にはアラートが表示されることで、より排便状況を手軽に管理できるようになるという

 共創エリアでは、防災機器メーカーのモリタ宮田工業との共創によって生まれた泡シャワー「KINUAMI」や、乾電池形IoTデバイス「MaBeee(マビー)」を提供するスタートアップのNOVARS(ノバルス)と共創した「みまもりトイレ」などを参考出展していた。

共創エリアでは「KINUAMI」と「みまもりトイレ」という、他社との共創によって生まれた製品も展示されていた
防災機器メーカーのモリタ宮田工業との共創によって生まれた泡シャワー「KINUAMI」のモデル
オフにしていると通常のシャワーだが……
オンにすると、お湯と本体内のソープとが組み合わさって、絹のようなキメの細かい泡が出てくる
乾電池形IoTデバイス「MaBeee(マビー)」を提供するスタートアップのNOVARS(ノバルス)と共創した「みまもりトイレ」
こちらがNOVARSの「MaBeee」。乾電池駆動の製品に装着することでスマートフォンからリモコン操作できるオリジナルモデルのほか、テレビのリモコンなどに入れることで離れた家族の見守りができる「MaBeeeみまもり電池」などを用意している
「みまもりトイレ」用スマートフォンアプリの利用イメージ。まだ、どこにどのように見守り用の機器を取り付けるかについては未定で、今後検討していくとのことだった

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