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東京電力をかたるフィッシング、件名「【重要なお知らせ】未払いの電気料金についてご連絡させていただくものです。お客様のお支払い方法が承認されません」の不審なメールに注意
偽サイトに誘導し、カード情報を詐取
2024年3月19日 15:13
東京電力をかたるフィッシングの報告が増えているとして、フィッシング対策協議会が情報を公開した。誘導先のフィッシングサイトは3月15日17時時点で稼働中であるため、引き続き注意が必要だ。
フィッシングメールの件名は、「【重要なお知らせ】未払いの電気料金についてご連絡させていただくものです。お客様のお支払い方法が承認されません」が確認されている。これ以外の件名も使われている可能性がある。
メール本文は、以下の文面が確認されており、電気料金が未払いのため支払うよう、リンクへのアクセスを促している。
このメールは、未払いの電気料金についてご連絡させていただくものです。お手数ですが、以下の内容をご確認いただき、早急にお支払いいただけますようお願い申し上げます。
お支払い期限: 2024/3/15
お支払いが確認できておりませんので、お早めにお支払いください。
オンラインでのお支払い: 以下のボタンをクリックして、オンラインでお支払いください。(フィッシング対策協議会の緊急情報より一部抜粋 原文ママ)
誘導先のフィッシングサイトは、東京電力の会員向けサービス「くらしTEPCO web」を装っており、「電話番号」の入力を促される。入力して操作を続けると、「【重要なお知らせ】あなたは3日間の延滞料金を支払っておらず、72時間以上経過すると停電のリスクがあります」という文言とともに「電気料金合計」が表示され、さらに操作を続けると、カード名義人、カード番号、有効期限、セキュリティコードの入力を求められる。
誘導先のフィッシングサイトのURLは、以下のものが確認されている。これ以外のドメイン名やURLが使われる可能性もあり、注意が必要だ。
メール内のURL
https://cl●●●●.ru/●●●●
https://s.y●●●●.com/●●●●
転送先のURL
https://www.●●●●.top/
https://tepco●●●●.sbs/
https://taps●●●●.sbs/
https://www.●●●●.cn/
フィッシング対策協議会は、「フィッシングサイトは本物のサイトの画面をコピーして作成されることが多く、見分けることは非常に困難」と指摘する。その上で、日頃から、サービスへログインする際はメールやSMSのリンクを利用するのでなく、公式アプリやウェブブラウザーのブックマークからアクセスするよう、注意を促している。
東京電力でも、同社を装い電気料金の未払額を支払期日までに支払うよう促す不審なメールやSMSが増加しているとして、注意喚起を実施。同社のドメイン(@tepco.co.jp)を模倣した不審なメールも急増しているとし、メールやSMSの内容に心当たりがないなど、不審に感じた場合は支払いを行わず、そのまま削除するように呼び掛けている。