● こんなところが便利!
アカウントと保存先を指定するだけで、簡単にGmailのバックアップができる。日付の範囲指定や、取り込んだデータを別のGmailアカウントへリストア(インポート)することもできるので、アカウント変更時のデータ引っ越しにも便利。
● Gmailデータを添付ファイル込みで簡単にバックアップできる
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Gmailのメールがパソコンにバックアップできる「GMail Backup」
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無料で、大容量。さらに迷惑メールのフィルタリング機能に定評がある「Gmail」。ブラウザから利用するWebメールサービスなので、インターネットに接続していれば世界中どこのパソコンからでも利用できるのはもちろん、日本の携帯電話からの読み書きにも対応。Gmail以外のメールもPOP読み込み可能など、無料サービスとは思えないほどの機能充実ぶりで、すでに活用されている方も多いだろう。
便利に利用して依存度が高まるほど、念のためにバックアップを取っておきたい、ローカルに保存しておきたいという気持ちも大きくなるもの。消えては困る重要なメールがある場合は、自力で定期的にバックアップしておけば安心だろう。そこで今回は、Gmailのバックアップができる無料ソフト「GMail Backup」をご紹介しよう。
「GMail Backup」はGmailのデータバックアップに特化した非常にシンプルなツールだ。インターフェイスはすべて英語だが、画面は1つで設定項目も「Fmail login」「Gmail password」「Backup folder」「since date」「before date」の5項目ととシンプルなため、操作に迷うことはないだろう。
必要事項を設定したら、[Backup]ボタンをクリックするだけでよい。メールは指定したフォルダに1通ずつEML形式で保存されるため、選択すればMicrosoft Outlook Expressで参照できる。添付ファイルも一緒に保存できるので安心だ。
ただしファイル名は件名ではなく、受信日時が使われているため数字の羅列となる。お世辞にもひと目で目的のメールがわかるとは言い難い。パソコン内に取り込んで参照するというより、万一の際にGmailアカウントにリストアでき、また最悪の場合はローカルで探すこともできるという、あくまでバックアップ用と考えておいた方が良さそうだ。
取り込んだファイルは、元のアカウントにリストアできるだけでなく、別のGmailアカウントにもインポートできる。別のアカウントにリストアするときは、アカウント情報だけを変更し、[Restore]ボタンを押せばよい。アカウントを取り直し、メール環境を引っ越しさせたいときにも便利というわけだ。ラベル情報もしっかり引き継がれるが、色分けにはまだ対応していないようだ。今後のバージョンアップに期待しよう。
なお、Gmail側ではあらかじめ「IMAP」を有効にしておく必要がある。
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バックアップ中の様子。Gmailログイン時に求められるアカウントは「full email address」とあるが、フルに入力しなくてもアクセスできた。「10月15日」など特定の1日分のメールをまるごとバックアップするなら、「since date」に10月15日、「before date」に10月16日と指定する
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バックアップされたメールの例。ラベル情報もテキストファイルとして記録される
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別のGmailアカウントにレストアしたメール。ラベルも引き継がれる。バックアップ用のフォルダ内に、過去にレストア済みのメールが残っている場合は、重複を避けてレストアしてくれた
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取り込んだEML形式のメールをダブルクリックしたところ、Outlook Expressが起動。添付ファイルもしっかりバックアップされているのがわかる
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Gmail側では「IMAP」の設定を行っておく
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GmailのIMAP設定
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関連情報
■URL
GMail Backup
http://www.gmail-backup.com/
2008/12/03 11:10
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すずまり 大学卒業後、システム開発会社→ISPの営業企画→フリーのWebデザイナー→フリーのライター、とどんどん脱線。オンラインサービスからソフトウェア、ハードウェアまでIT関連のレビューを中心に活動中。趣味は写真。キックボクシングのリングサイド撮影が講じて、現在は目黒の某ジムの練習生に。現在の目標はミドルキックの上達とくびれの復活。 |
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