3月・4月と、引越シーズンまっただ中。家具ももちろんですが、カーテンが意外に高くて驚いた経験のある方も多いのではないでしょうか。中でも「高い」というイメージの強いオーダーカーテンですが、実はインターネットで注文するとメーカー純正品でも7~8割安くすることができます。
● オーダーカーテンもインターネットで注文すれば格安に
インテリアに関するアドバイスで、「カーテンだけはケチらない方がいい」というアドバイスを聞いたことはありませんか? 窓まわりは目に入りやすく、面積も広いだけにカーテンが安っぽいと部屋全体の印象を左右するそうです。ただ、質のいいカーテンを買おうとすると、とにかく高い! 既製品が使えるサイズの窓であればまだいいのですが、最近のマンションでは大きな窓も多く、オーダーカーテンでなければ対応できないところも多いようです。
私の場合も、まさにそのパターン。既製品で十分だと思っていたのですが、サイズがないため断念し、大手の家具店で見積もりを出してもらったところ、すべていちばん安いグレードのカーテン生地から選んだのにもかかわらず、3窓で30万円近い見積もりが上がってきて、めまいがしました。
オーダーカーテンが高いワケは、ともかく手間がかかるからだそうです。売り手としては各メーカーのサンプル生地やカタログを用意して注文主に生地や縫製方法のアドバイスを行ない、見積もり作成。発注となれば現地で窓やレールの採寸を行ない、メーカーへ注文、できあがったあとも取り付けなどさまざまな手順が必要で、ある程度高いのは仕方ないというわけです。
ただ、これをできるだけ自分で作業してインターネットで注文すると、実は格安でメーカー純正の質のいいオーダーカーテンを作ることができてしまいます。前述の作業のうち、(1)実際に使う窓でレールや仕上がり丈を計り、(2)自分で生地を選んで型番を指定して、(3)できあがってきたらフックにかける――を自分で行ないます。
確かにすべて任せてしまえるシステムに比べれば手間はかかりますが、それで価格がたった1/3になる、と聞けばやる気が出る人も多いのではないでしょうか。巻き取る部分の「ブラケット」がある分、一般的に割引率の低いローマンシェードやバーチカルブラインドなども半額以下になることが多くあります。あきらめていたグレードの高い生地やスタイルで好きなカーテンが手の届く価格になるんです。手間はかかってもカーテン選びが楽しめる人なら、インターネットでの注文は特におすすめです。
● 生地選びはデジタルカタログとショールームをフル活用
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ショールームで一目惚れしたカーテンは定価だと1窓8万円ちょっと(!)。でも7割程度安くなったので2万円台なかばで購入できました。カーテンは3万円ちょっとのものが1万円以下になり、両方で3万円なかば
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インターネットで注文するときにいちばん悩むのは、実際の生地を手に取って見られないことですが、これは各メーカーのホームページにあるデジタルカタログと、ショールームをフル活用することをおすすめします。サンゲツ、東リ、リリカラ、アスワンなどさまざまな大手カーテンメーカーがありますが、ほぼすべての商品がホームページでデジタルカタログとして閲覧できます。
さらに、各メーカーは立派なショールームも設けているので、ぜひ足を運んでみることをおすすめします。実際の生地の質感もわかりますし、実サイズで作られたカーテンはカタログとは違った印象を受けることも。気に入った生地のサンプルを無料で持ち帰ることもできます。ショールームにはアドバイザーが常駐していることがほとんどなので、部屋の写真や間取りなどを持参して相談に乗ってもらうこともできます。この相談は予約制のところもありますが、予約さえすれば無料でていねいなアドバイスを受けられます。
私の場合、ホームページのデジタルカタログをあらかたチェックして、気に入った柄のあったサンゲツとリリカラのショールームに行ってみました。品数の多いサンゲツも素晴らしかったのですが、リリカラの東京ショールームにある「リックス」というシステムが特に気に入り、結局ここでアドバイスを受けたカーテンに決めました。このシステムは、自分の部屋の写真をデジカメのデータで持ち込むと、それに希望のカーテンを付けたときのイメージを再現してくれるというもの。シミュレーション結果は、後日PDFでも送付してくれます。どうしてもカーテンはイメージが先行しがちなので、このシステムを使っておくと、実際にセットしてみたらちょっと違った……という失敗を防ぐことができます。
私の個人的な感想ですが、現状では、メーカーのショールームで納得行くカーテンを選んでネットで注文! というのが、いちばんお得で失敗の少ないオーダーカーテンの注文方法ではないかと思います。そして、このパターンでカーテンを注文するときにオススメなのが、今回ご紹介する「松装」です。カーテンが最大80%オフと「本当に?」と疑いたくなる割引率で、サンゲツ、東リ、キロニー、スミノエ、リリカラなどほとんどの大手カーテンメーカーに対応しているネットショップです。
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ショールームでは気に入ったサンプル生地を持ち帰ることができる。サンプルがあると、家族の好みも聞きながら自宅でゆっくり検討できる
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ショールームに行けないときは、松装で行なわれている各メーカーのサンプル帳貸し出しを利用するのもおすすめ。すでに気になる生地があるなら、サンプル生地の取り寄せも依頼できる
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● アウトレットだけでなく、現行のカタログ掲載品も格安
「松装」は、カーテンやブラインド、ロールスクリーンなどの窓まわりのほか、カーペットやタイルなどのフロア関連や壁紙も販売しているインテリアの通販ショップ。実はインターネットには、ほかにもオーダーカーテンが格安で注文できるショップがいくつかあるのですが、松装の特長は、対応メーカーの多さと高い割引率にあります。ネットショップで値段が格安といっても、カーテン自体はメーカーの純正品。縫製もメーカーが行なうわけで、質に違いがあるわけではないのでその点は安心です。
松装のホームページはとにかく情報が多く、文字が多め。階層が多少複雑なので最初はとっつきにくいところもあるのですが、自分が目星をつけていたカーテンがあるなら、それを中心にチェックしてくと、ここが本当に安いことがわかってきます。迷子になったら左上の松装のロゴをクリックしてトップページに戻り、左のメニューからアクセスしなおすとわかりやすいでしょう。
カーテンの詳細は松装のホームページでもそれぞれのメーカーごとに大量に紹介されていますが、メーカーのWebカタログはそれ以上に種類が豊富なので、やはり気に入った雰囲気のWebカタログがあったら、チェックするのがおすすめです。
割引率はメーカーや製品ごとに差がありますが、最大で72%オフという安さ。最新カタログから外れた生地の場合、「アウトレット」のコーナーで最大80%オフと、さらに買いやすい値段になっています。格安の家具店などでは1万円程度でオーダーカーテンを作れるところもありますが、このアウトレットコーナーなら質の高いメーカー製カーテンをそれ以下の価格に抑えることもできてしまいます。
実はネット専業の格安店の場合、「定価で20万円以上」などある程度注文金額をまとめる必要があったり、オーダー方法が難解なショップもあるのですが、松装の場合は1窓でもOKですし、オーダーの仕方もわかりやすく、「採寸方法」を参考に、メーカー名とカーテンの品番、仕上がりサイズと開き方、フックやタッセルの有無、縫製グレード、窓数などを指定するだけです。
もし新築マンションなどの場合で現場に行く機会が限られている場合は、「採寸方法」のページをプリントしてショールームに持参することをおすすめします。ブラインドやロールスクリーンなどの場合はまた別の採寸方法があるのでそちらもチェックを。
また、「縫製仕様グレード」は「レギュラー」の「約2倍ヒダ」が通常のパターンですが、オプション料金で最近流行りの形状安定加工なども選べます。また、一般的に「エコノミー」なら生地の使用量を抑えてより安く仕上げられますが、生地によってさらにヒダがない方が雰囲気が出たり、形状安定加工に向いていないものもありますので、一概に「エコノミーよりハイグレードがいい」などと思い込まずに、メーカーのショールームに行ったり電話したりして、その生地におすすめのスタイルをアドバイザーに相談してみるのがおすすめです。
● 注文確認から最短中1日で到着するスピーディさも魅力
松装で注文するときの具体的な流れは、まず松装のホームページやメーカーのデジタルカタログ、ショールームなどでメーカーと型番を決定します。型番が決まったら松装ホームページの「無料見積り」から見積もりを依頼します。「オーダーカーテンと縦型ブラインド」など種類が違うときは各フォームごとに入力していきます。注文は、窓ごとにメーカーがばらばらでも、1窓分でも大丈夫です。
見積依頼を送信したら、まずはすぐに自動返信メールが届きます。当日または翌日に見積もり結果が届くので、確認して納得したら、メール返信を行なって代金を銀行振り込みします。振り込みが確認されると再び注文確認メールが到着し、松装側で即日発注手配されます。
メーカーからの発送日が確定した時点で連絡がくるので、あとは直送される商品を待つだけです。メーカーにより差はありますが、銀行振り込みの確認から商品の到着まで最短で3日というスピードで、私の場合も月曜日の朝に振り込み確認され、水曜日の昼には手元に到着していました。
支払いは銀行振込・郵便振替のみで、現在カードは利用できません。送料はメーカー直送の場合はほとんどが無料で、カーテンレールなどの副資材など一部送料がかかる場合もあるようです。
ちなみに私の場合は、ショールームで値段を見ずに思いっきりこだわって選んだら、定価だと3窓分で30万以上になってしまいましたが、松装で7割程度割引になり、実際の購入額は10万円以下でした。当初、大手家具店でいちばん安いグレードから選んで30万円だった見積もりを思えば、本当に満足。ひさびさに、ネットってお得だ! と心から実感した買い物でした。
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私の場合は佐川急便で届きましたが、サインは必要なし。メーカーから直送されるので、通常の宅急便とは違うもの
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フックは取り付けられた状態で届きました。まさにあとはレールにかけるだけ。タッセルの指定も可能
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■URL
松装
http://www.matusou.co.jp/
西村敦子の「使える! まる得サイト」バックナンバー一覧
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/marutoku_backnumber/
2007/03/30 11:04
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西村敦子(にしむら あつこ) 1973年東京都生まれ。IT系出版社を経てフリーライター兼編集者に。「お得」「半額」「限定」に弱く、お得サイトを見つけては知り合いにメッセンジャーで送りつけている。ブックマークからリアルの机の上まで、整理が苦手なのが悩み。 |
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