● 「ワイシャツは作業着」な人へおすすめのビジネスシャツ専門店
通勤時間にターミナル駅に行くと、スーツ姿のサラリーマンの方々の数にいつも圧倒されます。バリエーションが豊富になったとはいえ、遠目に見るとやっぱりサラリーマンの男性の9割は濃いめの色のスーツとワイシャツ、そしてネクタイ。統一感があって壮観で、よく行くターミナル駅では欧米からの観光客の方がいつも写真を撮っているぐらいです。
例に漏れず、うちのパートナーもスーツ、ワイシャツ、ネクタイのセットで毎日過ごしているのですが、問題はワイシャツ。「作業ですぐ汚れるから」と、どうしても安物しか着ようとしません。
まともなワイシャツだと、大手量販店のセールでだって1枚3,000円ぐらいするもの。スーツやワイシャツにこだわりのある方には笑われてしまいそうですが、本人が「1枚1,000円以下のすごく安くて形態安定のやつでいい」と言い張るので、仕方ないのでM、Lのようなおおざっぱなサイズしかないような、本当に安いワイシャツを数年使っていました。
が、あまりに安物だと1回洗濯しただけで襟がヘナヘナになってしまって、形態安定なのにアイロンがけが必須だったり、すぐ生地に毛玉ができてしまったりと、結局しょっちゅう買い換えることになりがち。これから夏も近づいて上着を脱ぐ機会が増えるし、すぐ毛玉になってしまうような安物ではさすがに辛いだろうと思い、「安くていい品質のワイシャツ」をネットで探していて、見つけたのが今回の「セルスコット」です。
● メーカー直売で、品質はいいのに格安
セルスコットは、楽天市場にあるビジネスシャツの専門店。繊維大手「日清紡」の関連会社である「ナイガイシャツ」が運営する直営店で、綿100%でノーアイロンのワイシャツ「日清紡シャツ」をはじめとするナイガイシャツの製品を販売しています。
取り扱うのはビジネスシャツで、いくつかのラインがありますが、特にお得なのがこの楽天市場の直営店向けに作られた「SELSCOT」ブランドの形態安定シャツ。税込・送料込みで、白なら5枚組で5,000円(1枚あたり1,000円)、カラーでも4枚で4,400円(1枚あたり1,100円)の格安です。
安物によくある「M・L・LL」などのおおまかなサイズではなく、裄丈と衿廻を組み合わせた31サイズが揃うため、自分にしっかりフィットするサイズも見つかります。ちなみに、このサイズよりもさらに幅広い、48サイズがそろう「KELTNER」シリーズも1枚1,700円(3枚以上だと1枚1,300円)と十分割安。
SELCOTシリーズを実際購入した印象としては、安いのにしっかりした作りで、普段使いには十分。以前使っていた安物に比べて、衿もしっかりしていて、洗濯してもすぐに毛玉になってしまうようなことはありませんでした。以前より減ったとはいえ、まだまだ「白いワイシャツ」が指定の職場も多いですし、逆に白はほとんど着ないという方もいるので、カラー限定で入手したい方にはこのSELCOTシリーズがおすすめです。
|
|
SELCOTシリーズのワイシャツ。値段のわりにしっかりした作りのワイシャツで、普段使いにぴったり。写真は4枚4,400円(送料・税込)のセット
|
衿廻りの縫製もしっかりしているので、洗濯で衿がすぐへたってしまうようなことはない
|
● 年2回の限定発売! 1枚あたり900円の「福袋」がおすすめ
さらに、セルスコットに年末年始と夏の年2回だけ登場するのが、5枚セットで税込・送料込4,500円の「福袋」。この福袋はかなり独特のもので、売れ残りや人気のない色柄を詰めたものではなく、この福袋用に新規生産したものなのだそうです。
もともと、セルスコットの親会社であるナイガイシャツは国内4工場・海外3工場を持ち、ドレスシャツ、カジュアルシャツを生産する企業。製品は大手量販店やOEMで提供されていますが、生産されるシャツは月間30万枚以上、ひと月に消費する生地は約45万メートルと膨大。これだけの規模だと残反生地も生地や色柄ごとに大量に出ることになり、通常は1柄200~300メートル以下の端反は廃棄処分されるんだそうです。
で、この大量の残反生地から店長が品質や色柄を厳選して作ったのが、この福袋の製品。残反生地といっても1柄につき200~300メートルあるわけで、あたりまえですが、ひとつのワイシャツに違う生地が使われているわけではありません。元々は2,900~3,900円のワイシャツに使われる生地も多いそうで、生地のクオリティ的には「SELSCOTシャツ」より高いそう。実際に購入してみた福袋の製品も、SELCOTシリーズと比べると厚みがあったり、織りが変わっていたりと質感の高い生地が多いように感じました。半袖400セット、長袖600セットの限定で、年末年始と夏の年2回しか登場しないお得な福袋です。
福袋なので色柄は選べないのですが、セルスコットの店舗にラインアップされているようなスタンダードなビジネスシャツから、店舗にはラインアップされていないクールビズに使えそうなカジュアルなものまでいろいろ。私の場合は2セット買ったのですが、1セット目がスタンダードな色柄で白いシャツもあり、2セット目が少しカジュアルな色柄も入っていました。
|
|
福袋の1セット目に入っていたもの。普段使いしやすい柄ばかりでかなり満足
|
福袋の2セット目に入っていたセット。チェックの柄は少しカジュアルな印象
|
● ワイシャツの洗濯は「ネット」に入れて
このセルスコットで最初に購入したとき、月曜日の朝注文して、火曜日の午前中に届いて早さに驚いたのですが、この早さもセルスコットの特長のひとつ。月~金の営業日であれば、翌日か翌々日には商品が手元に届くことが多いようです。
また、届いたパッケージに「店長からのおまけ」ということで入っていたのが、おしゃれ着洗いで使うような「洗濯ネット」。私は洗濯ネットを使ってワイシャツを洗ったことがなかったのですが、実はシャツはほかの洗濯物と一緒に洗うと、どうしても袖などがほかの洗濯物とからまって強くひっぱられ、シワの原因になりやすいとのこと。そのため、できれば添付されていたような洗濯ネットを使ってほしいそうです。ちなみに、乾燥機を使う場合もこのネットに入れたままで大丈夫だそうです。
また、脱水の際は軽め(15~30秒)にして、水分が残っているぐらいの状態で脱水をやめたほうがいいそうで、確かに言われたとおり洗ってみたところ、強いシワが出ず、形態安定シャツの効果がよくわかりました。
これから汗をよくかく季節が来ると、外出からオフィスに帰るとワイシャツを着替えたくなるという方も多いのではないでしょうか。毎日着るワイシャツは消耗品。安くて安定した品質のものがほしいという方には、おすすめの店舗です。
|
|
福袋の製品は、織りが凝っている素材感のあるものが多いよう
|
届く段ボール箱はシンプルそのもの。おまけとして添付されている洗濯ネットを使って洗えば、シワや傷みの防止になるそう
|
関連情報
■URL
日清紡グループの直営店「セルスコット」(楽天内)
http://www.rakuten.co.jp/selscot/
西村敦子の「使える! まる得サイト」バックナンバー一覧
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/marutoku_backnumber/
2007/05/25 11:10
|
西村敦子(にしむら あつこ) 1973年東京都生まれ。IT系出版社を経てフリーライター兼編集者に。「お得」「半額」「限定」に弱く、お得サイトを見つけては知り合いにメッセンジャーで送りつけている。ブックマークからリアルの机の上まで、整理が苦手なのが悩み。 |
- ページの先頭へ-
|