 |
 |
記事検索 |
バックナンバー |
| ■バックナンバー一覧 |
|
 |
||
|
||
【 2009/06/09 】 |
||
|
||
|
||
| ||
|
||
|
||
【 2009/06/08 】 |
||
|
||
|
||
| ||
|
||
|
||
【 2009/04/28 】 |
||
|
||
|
||
| ||
|
||
|
||
【 2009/04/27 】 |
||
|
||
|
||
| ||
|
||
|
||
【 2009/03/31 】 |
||
|
||
|
||
| ||
|
||
|
||
【 2009/03/30 】 |
||
|
||
|
||
| ||
|
||
|
||
【 2009/03/10 】 |
||
|
||
|
||
| ||
|
||
|
||
【 2009/03/09 】 |
||
|
||
|
||
| ||
|
||
|
||
【 2009/02/24 】 |
||
|
||
|
||
| ||
|
||
|
||
【 2009/02/23 】 |
||
|
||
|
||
| ||
|
||
|
||
【 2009/02/10 】 |
||
|
||
|
||
| ||
|
||
|
||
【 2009/02/09 】 |
||
|
||
|
||
|
|
|||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||
 |
|||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||
|
営業力と信仰心で新天地を切り開く |
|||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||
|
|
|||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||
|
● いざ起業、飯島氏との再会
部下が連れてきたある女性社長が「一緒に会社やらない？」と声をかけてきたのはそんな時でした。しかも、その会社の社長は私がやっていいという。 迷った私は、「神さまどうしたらいいですか」と祈りながら聖書を開きました。そこに、答えが示されていました。「私が帰るまで、これで商売しなさい」。ルカの福音書19章。神さまが起業しろと言っているのだ――。これが、「ルーク19」という社名の由来です。 いざ起業の決心はついたものの、たまたま知り合っただけの人とパートナーとしてやっていけるとは思えません。気心が知れた真のパートナーがほしい。それは、あの飯島しかありえませんでした。しかし、飯島とはその頃、4年間音信不通となっていたのです。 そこで神さまに祈り始めました。「もし本当に私にやれというなら、私のパートナーを与えてください。私は飯島がいいと思います。彼女に会わせてください」。その3日後、新宿丸ノ内線ホームの人混みの中で、飯島とばったり会えたのです。「神さまが背中を押している」と確信しました。そこで、「神様に祈ったら会えた。企業するから一緒にやってほしい」と彼女を誘いました。 ところが、当時彼女はティファニーで大成功を収めている時期でした。ティファニー史上最高の、入社3カ月で120億円という契約を取っていたのです。そんな将来を嘱望される立場の彼女がティファニーを辞め、ビジネスモデルも決まっていない会社を一緒にやってくれるなんて奇跡でも起こらない限り無理。でも私は諦めずに祈ったんです。神様なら奇跡を起せるから。そしたら本当に飯島の周囲の環境が変わり、彼女はティファニーを辞めることになったのです。 最初に会社を創ってくれた女性経営者とはその後、袂を分かつことなり、今は飯島とダブル代表でやっています。 ● 天から降ってきたサンプル百貨店のアイディア
新宿の街を飯島と2人で歩いている時、コンタクトレンズの引換券をもらったのです。私たちは眼が良くて要らないので、「なんて無駄なんだろう」と思いました。その時、「私たちには要らなくても、これを欲しい人はいる」と気がついたのです。 企業はお金をかけて配っているのに、要らない人に渡ってしまうのはもったいない。その上、このやり方ではデータも取れないし費用対効果も見えません。もしも、欲しい人に渡って感想がフィードバックできたら、費用対効果も見えやすいしビジネスになる。 その日のうちに、2人でファミレスで朝までかかって企画書を作りあげました。サンプルの百貨店にしようと、「サンプル百貨店」というネーミングはその時に決めました。「ただじゃなくてお金を払って買い物をする感じがいい」というアイディアによって、「サンプラー」という仮想通貨もその時に生まれました。 サンプルはもらえると嬉しいですが、デパートに行って「サンプルだけくれ」とは言いづらいものです。しかも、言わないともらえません。そこで、マッチングはネットですることにしました。 ちょうど、インターネット広告費用がラジオの広告収益を上回った年でした。 ● お金での苦労も信仰が支える
ところが、銀行口座には100万円も残っていません。神さまに「ないです」と言うと、これだけはと手を付けずに取っておいた子どもたちの教育費500万円を示されたので、渋々使いました。 その時点で、資本金で1千万円に加えて、取っておいた500万円までなくなって、手持ちはゼロになってしまいました。起業して半年は給料ゼロ。それまでバブルな暮らしをしていたのに、車や家、献金などに使ってしまって、あまり貯金としては残っていなかったのです。 「あの時のお金を取っておけば良かった」とつくづく思いました。この頃はきつかったですね。子どもに習い事を全部止めてもらったこともあります。給食代さえ痛かった。まさに、天と地の両方の体験をしたわけです。 けれど、神様がどんなときも守り導いてくださっていました。苦しい中にも喜びや楽しみ、達成感がいつもありましたから。 資本金の1千万円はすぐになくなり、会社のお金が残り30万円になってしまったことがあります。サイト構築会社から、「プレオープンまでの数日間に、残金200万円を振り込まないとサイトをクローズする」と言われて青くなりました。この時も、神さまに祈りました。すると、飯島の友人から「君たちの会社の株、買えるの？」という連絡がきたのです。 「いくら出してくれるつもりなの？」と聞くと、彼は「200万円」と言う。まさに奇跡だと思いました。その後、ベンチャーキャピタルにプレゼンしたところ、ビジネスモデルを評価していただけて、2,000万円を出資していただくことに。神様の恵みでピンチを切り抜くことができました。 ● テレビ放映で問い合わせが殺到 営業には本当に苦労しました。サンプルを提供していただける企業が集まっていないのに会員は集まらないし、会員が集まっていないと企業も集まりません。広告代理店に頼もうにも、「それではお金をとれない」「素人っぽい」と断られました。そこで、自分たちで営業をすることにしたのです。業界が違うので、コネもツテもありません。しかし、そこでもまず夢を語り、日本を変えたいとアピールすることで切り開いていきました。結局、2人で半年間で約100社からサンプル提供をいただけるところまでこぎ着けたのです。 最初に賛同いただけたのが大手製薬メーカーでした。飛び込みで来た営業のできる女性と仲良くなって、彼女の前職の社長に紹介してもらったのです。プレゼンをするうち、「ビジネスモデルが面白い。いずれテレビが取材に来るだろう」と言っていただけました。すると、本当にテレビ取材が来たのです。放映された反響はものすごく、次の日から問い合わせが殺到するようになりました。 「高い方のビルを借りた答えはこれだったのだ」と驚きました。お金がないのだからマンションの一室で良いと思ったのに、神さまが示されたのは入るのに600万円かかるビルでした。ビルに引っ越して3日後に、取材のテレビカメラが入ったのです。これがアパートの一角だったら、放送を見ても企業は信頼してくれたでしょうか。 テレビ放映後、会員は順調に増えて現在は30万人を超えています。会員は、約80％が女性です。サンプルはいくらあってもあっという間になくなってしまいます。会員が増えれば増えるほどサンプルが必要なので、供給し続けるのは大変です。 しかし、企業には、今までのばらまき型とは違って、商品に関する生の意見がフィードバックされると大変喜ばれています。フィードバック率は実に90％以上。課題を投げかけると一晩で5,000件もの書き込みがあったりと、ネットのすごさを実感しています。 ● 会社のトップは“神さま”
よく、女性ツートップの会社で喧嘩はしないのかと聞かれます（笑）。でも、私たちがトップなのではなくて、会長として私たちの上に神さまがいるんです。ですから、割れることはありません。飯島とは喧嘩もありますが、信仰を共にする、お互いもっとも信頼するビジネスパートナーですから、会社を割るようなことはありません。 よく「トップは孤独」と言われますが、信仰もあり、飯島というパートナーもいるので、私の場合はまったく孤独ではありません。それどころか、楽しいです。聖書に、「上に立つ者は下に仕える者のようでなければならない」という教えがあります。上に君臨するのではなく、社員の能力を信じて引き出してあげられる存在になれるかどうかが大事なのだと思うのです。 「サンプル百貨店」は、従来のプッシュ型を初めてプル型にしたビジネスモデルと言われ、おかげさまでよくメディアにも取り上げていただいています。海外でも特許を取っており、将来的には海外展開も視野に入れています。 IPOも目指しており会社が成長して利益がたくさん出せるようになったら、教育事業を手がけたいと考えています。 夢は日本の教育変革。暗記中心ではなくて、米国の大学のように、生徒ひとりひとりが持つ可能性を引き出す教育ができる場を作りたいのです。そのために、先生たちの教え方を指導していくような機関も必要なのかもしれません。 人にはそれぞれミッション――天から与えられた使命――があると思うのです。学校を、家庭を 会社を 社会を そして国を良くしていくにはまず充実した教育からだと感じているのは私だけではないはず。今の仕事を通じて築き上げている人脈やコネクションをフルに活用して、時がきたら、ミッションをまっとうしていきたい。これが私の願いです。（おわり） （→ 前編をみる） 関連情報 ■URL サンプル百貨店 http://www.3ple.jp/ ルーク19 http://www.luke19.jp/ ■関連記事 ・ 営業力と信仰心で新天地を切り開く ～ルーク19代表取締役社長 渡辺明日香氏（前編）（2008/06/09） 2008/06/10 11:18
- ページの先頭へ-
|
