最新スマートフォンやタブレット、VPN対応ルーターなどが展示

　CEATEC JAPAN 2011の展示会場4～5ホールには、NTTドコモ、KDDI、NECといった通信関連の企業のブースが並び、スマートフォンやタブレット端末の最新機種や、ネットワーク関連サービス・機器などが展示されている。

　NTTドコモのブースでは、次世代通信サービス「Xi」に対応するタブレット端末「GALAXY Tab 10.1 LTE SC-01D」「ARROWS Tab LTE F-01D」の実機を多数展示。オンラインの動画なども快適に再生できる高速通信をアピールしている。また、Xiに対応するスマートフォンについても、サムスン電子製、NECカシオモバイルコミュニケーションズ製、LG Electronics製、富士通製のそれぞれ未発表モデル4機種を展示。このほか、NTTドコモの3G回線に対応するソニーの「Sony Tablet」「PlayStation Vita」「Xperia PLAY」といった各機種の実機も展示している。

ARROWS Tab LTE F-01D	Xi対応のスマートフォンも参考展示

　災害に対応する技術としては、Twitterから災害関連のニュース、写真、ツイートをランキング形式で提供するサービスを参考出展している。災害関連のツイートのうち、多くツイートされたニュース記事や画像、リツイートされた回数の多いツイートなどを抽出して、ランキング化している。また、デマや誤った内容のツイートについては、後からそれを否定するツイートが増えることや、間違っていたことに気付いてツイートを取り消す人が増えるといった傾向があることから、これを利用してツイートの信憑性を判断する仕組みも取り入れているという。

災害関連情報をツイートから抽出するサービスを参考出展	タブレット端末での表示例

　KDDIのブースでは、WiMAX対応スマートフォン「DIGNO ISW11K」「MOTROLA PHOTON ISW11M」など、auの秋冬モデルを多数展示。2013年にサービス開始が見込まれる次世代通信サービス「WiMAX 2」のチップセットや、押圧センサーと振動機能によりキークリック感を再現する「新感覚スマートフォン」などの展示も行われている。

DIGNO ISW11K	MOTROLA PHOTON ISW11M
WiMAX 2チップセットを搭載した製品例を展示	キークリック感を再現する「新感覚スマートフォン」

　NECのブースでは、ブロードバンドルーター「Atermシリーズ」の、VPNサーバー機能を搭載した製品を参考出展。L2TPによるVPNサーバー機能を搭載することで、PCやスマートフォン、タブレット端末などからホームネットワークへのVPN接続が可能となり、家庭内の機器にダイレクトに接続できる。VPN機能については、現行の機種にアップデートの形で機能を追加できるかどうか検討中で、こうした機能へのニーズがどの程度あるかや、既存の機種に機能を追加した場合のパフォーマンスなどを総合的に判断していきたいとしている。

VPN対応のAtermが参考出展	L2TPによるVPN接続で家庭内の機器にダイレクトにアクセスできる