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マクニカとIDCフロンティア、ウェブサービスと連携可能なIoTスタータキットを提供開始

 株式会社マクニカは12日、株式会社IDCフロンティア(以下、IDCF)と協力し、ウェブサービスと連携可能なIoTスターターキット「myThingsをはじめようキット konashi Edition」の提供を開始した。マクニカオンラインストアでの販売で、価格は5960円(税別)。当初はキャンペーンとして、50台限定で4980円(税別)で販売する。

 製品は、マクニカが開発したIoTセンサーシールド「Uzuki(ウヅキ)」と、ユカイ工学が開発したiOSデバイスのためのフィジカル・コンピューティングツールキット 「konashi(コナシ)」、konashi対応Bluetooth SMARTモジュール「Koshian(コシアン)」を組み合わせたIoT自作デバイスキット。製品に含まれるMpression開発キットにより、JavaScriptを使用して容易にラピッドプロトタイピングが可能となり、ウェブエンジニアやソフトウェアエンジニアがハードウェア設計を意識することなく設計できる。

 また、ヤフー株式会社が提供する一般ユーザー向けスマートフォンアプリ「myThings」に簡単につなげることが可能。IDCFのクラウドサービス「IDCFクラウド」は、自作のIoTデバイスを「myThings」とつなぐ唯一のプラットフォームで、製品は事業者向けプラットフォームサービス「myThingsプラットフォーム」経由で、「myThings」「IDCFクラウド」および約50種類のさまざまなIoT製品やウェブサービスと連携できる。

「myThingsをはじめようキット konashi Edition」を使用する際の相関図

 マクニカでは、電子機器の開発において「メイカーズ」と呼ばれる新しいモノづくり手法を活用したベンチャー企業や個人を中心として、IoT市場へ向けた最先端のセンサやマイコン、ワイヤレスデバイスへの要求が高まっていると説明。特に、従来のハードウェア開発を専門とするエンジニアだけでなく、ソフトウェアエンジニアやウェブエンジニアなどが簡単に使用することのできる、開発キットソリューションへの要望は非常に大きくなっているとして、2014年9月に「Mpression for MAKERS」ブランドを立ち上げ、技術商社としてマクニカの有する最先端の半導体デバイスに関連する技術力、商品力を生かしたソリューションを提供してきた。

 IDCFは、データセンター事業を基盤としたクラウド事業の拡大を推進しており、クラウドでデータを処理するだけでなく、「データ集積地」(データも集積するセンター)となるべくビジネスモデルの変革を進めていると説明。Yahoo! JAPANグループ内の連携を深める中で、ハッカソンやハンズオンなど「myThings」を活用する試作体験の機会を重ねており、こうした中で、より簡易にIoTプロダクトの試作ができる環境が求められていると考え、IoT自作デバイスキット、サンプルプログラム、コンテンツをマクニカと共同で企画開発した。

 マクニカとIDCFでは、今後もメイカーズに向けた自作IoTデバイスの分野で、Mpression製品を起点として協力していくとしている。