Android向けのVPN接続アプリ「Opera Free VPN」を無料提供

　Opera Software ASAは22日、無料VPN接続アプリ「Opera Free VPN」Android版の提供を開始した。

　Opera VPNは、無料のVPN接続機能に加え、広告ブロック機能「Gurdian」や接続中のWi-Fiネットワークのセキュリティを判定する機能を備え、不特定多数のユーザーが利用する公衆無線LANサービスなどからの接続時に安全性を高められる。

　VPN接続時の仮想ロケーションは、米国、カナダ、ドイツ、シンガポール、オランダの5カ国を設定可能。標準では「もっとも近い地域」が設定されており、国内から利用した場合にはシンガポールに設定される。米国からしかアクセスできないサービスや、ファイアウォールでブロックされているウェブサイトにもアクセス可能となる。

　接続中のWi-Fiネットワークのセキュリティレベルは、IPアドレスやネットワーク内のログインユーザー数に加え、データ傍受の有無、ネットワーク管理者によるアクティビティチェックなどを確認して、Opera VPNの有効時と無効時のスコアを「A+」から「F」の間で表示するもの。

　Gurdianは、広告追跡をブロックできる機能で、バナー広告などを非表示にできる。ウェブブラウザーやほかのアプリでの通信すべてで利用可能。統計情報でブロックした広告の履歴を確認することもできる。

　Operaでは2015年3月にVPNサービスを手掛けるSurfEasyを買収しており、これまでに4月20日にはPC向けのOpera開発版を公開、5月9日にはiOS用の「Opera VPN」アプリを提供、無料のVPN接続機能を提供していた。

　Opera VPNは無料で利用できるが、将来的にはアプリに広告が表示される予定とのこと。デバイスIDに基づいた統計情報が収集されるという。