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「iOS 10.2.1」で脆弱性18件を修正、「macOS Sierra 10.12.3」は23件

「Safari 10.0.3」「watchOS 3.1.3」「tvOS 10.1.1」、Windows版「iTunes 12.5.5」「iCloud 6.1.1」も

 Appleは23日、iOSの最新バージョン「iOS 10.2.1」やMac用OSの最新バージョン「macOS Sierra 10.12.3」などをリリースした。機能改善や不具合修正のほか、セキュリティアップデートも行われている。

 iOS 10.2.1では、WebKitの脆弱性12件を含む計18件の脆弱性を修正。カーネルにおける2件の脆弱性や、オートアンロック、連絡帳、Wi-Fiにおける脆弱性などが修正されている。iPhone 5以降、iPad第4世代以降、iPod touch第6世代以降が対象。

 macOS Sierra 10.12.3では、「Safari 10.0.3」で修正される12件を含む23件の脆弱性を修正。カーネルにおける2件の脆弱性や、PHP、Bluetooth、グラフィックスドライバー、ヘルプビューアーにおける脆弱性などが修正されている。

 さらに、MacBook Pro Late 2016(15インチ)における自動グラフィックス切り替えが改善されるほか、Touch Bar搭載のMac Book Pro Late 2016(13/15インチ)において、Adobe Premiere Proプロジェクトのエンコード時のグラフィックスの問題が解決される。また、OCRスキャンしたPDFファイルを「プレビュー」アプリで検索できない問題も修正される。

 なお、macOS Sierra 10.12.3では、「10.12.1」「10.12.2」のアップデート内容を含む「macOS Sierra 10.12.3 Combo Update」もあわせて提供される。

 また、Appleでは、WebKitの11件を含む12件の脆弱性を修正したウェブブラウザー「Safari 10.0.3」を、OS X Yosemite/OS X El Capitan向けにリリースしている。悪意を持って作成されたウェブサイトを処理した際に、任意のコードが実行される7件の脆弱性や、クロスオリジン通信に関する4件の脆弱性などが修正されている。

 また、WebKitの2件を含む33件の脆弱性を修正した「watchOS 3.1.3」と、WebKitの9件を含む12の脆弱性を修正した「tvOS 10.1.1」もリリースしている。

 このほか、Windows 7以降向けに、いずれも同じWebKitの4件の脆弱性を修正した「iTunes 12.5.5 for Windows」と「iCloud for Windows 6.1.1」をリリースしている。