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Google、「Android Instant Apps」を限定テスト開始、インストール不要でURLからアプリ実行

 Googleは23日、「Android Instant Apps」について、ユーザーを限定したテストを開始した。Android Instant Appsは、ウェブサイトなどで専用のリンクをタップしたり、NFCにタッチすることで、APKファイルをインストールせずにアプリを実行できる機能。2016年5月に開催された開発者向けイベント「Google I/O 2016」で発表されていた。

 テストの対象は限られており、提供されるアプリも「BuzzFeed」「Wish」「Periscope」「Viki」の4本のみとなる。

 Android Instant Appsで展開されるアプリは、Google Playが利用可能なAndroid 4.1以上の環境で動作し、位置情報やGoogleアカウント、決済、Firebaseなど、Google Playで提供されている各種サービスを利用できるようになる。ただし、現在はAndroid 4.4以降の環境のみに対応する。また、バックグラウンドサービスの使用、バックグラウンド通知の実行、一意の端末識別子へのアクセスについては制限される。

 Android Instant Apps向けアプリの開発では、アプリの一部だけをダウンロードして実行できるよう、アプリ自体をモジュール化する必要がある。しかし、インストールが必要な通常のアプリと同一のソースコードとAPIを利用でき、APKとInstantバージョンの2つのビルドを生成するように、Android Studioプロジェクトを構成するだけで展開可能になるという。

 Googleでは、プログラムに参加した一部のアプリ開発者向けに、Android Instant Apps SDKの早期アクセスを提供するという。完全なSDKは今後数カ月以内に入手可能になるとのこと。

 また、今後は、ユーザーからのフィードバックを集めて改善を行うとともに、2017年後半には、対応アプリをさらに増やしていくとのことだ。