米Google、大型ショッピングサイト向け検索サービス開始


「Google Commerce Search」の実装イメージ(Google Retail公式ブログより)

 米Googleは5日、大型ショッピングサイト向けの有料検索ホスティングサービス「Google Commerce Search」を英語圏で開始したと発表した。

 一般にショッピングサイトの検索機能は貧弱で、このことが購買率の低下を招いているとGoogleは主張する。そのため、英語圏で購買意欲が高まるホリデーシーズンに合わせて、高度な検索サービスを発表した格好だ。

 「Google Commerce Search」はGoogleにホスティングされるため、1クエリー当たり平均約0.25秒で検索できるというGoogleの高速な検索アーキテクチャをそのまま利用できる。

 また、顧客がショッピング検索を行いやすくするための各種機能も用意した。例えば、検索パラメータの設定、結果のソート、スペルチェック、同意語のサジェストなどだ。商品を価格帯、ブランド、カテゴリーに分類し、より高速に最適な結果を表示できるようになり、購買率向上に繋がることが期待される。

 さらに検索画面は、「Google Commerce Search API」を利用することにより、ショッピングサイトのルックアンドフィールに合わせてカスタマイズすることが可能だ。

 商品の登録は、1つのフィードにまとめて「Google Commerce Search」と「Google Product Search」の双方に対して行えるため、こちらでも購買率向上を期待できる。また、「Google Analytics」を利用することで、コンバージョンレートを容易に調査することもできる。

 これらすべての機能はGoogleにホスティングするため、急激なアクセス増加や通常のメンテナンスに労力を必要とすることもない。

 現時点で「Google Commerce Search」は英語でしか利用できないことに注意が必要だ。利用開始にはGoogleの営業への問い合わせが必要で、年間利用料は5万ドルからとなっている。利用料金は、ショッピングサイトのデータベースに登録されている製品数やクエリー数によって変動する。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/11/6 14:10