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ネットバンキング不正送金が多発、ウイルスでID・パスワード取得


 警察庁は15日、不正プログラムやフィッシングを使ってインターネットバンキングのID・パスワードを盗み、不正送金する手口が多発していると発表した。3月末から11月24日にかけて、36都道府県の56金融機関、160口座が被害に遭っており、不正送金の総額は約3億円に上るという。

ネットバンキングの不正送金の発生状況

 不正プログラムを使った犯行としてはまず、何らかの方法でネットバンキング利用者のPCにウイルスを送り込んで感染させ、利用者の知らない間にID・パスワードを取得する。その後、犯人は不正に取得したID・パスワードを使ってネットバンキングに不正アクセスし、他人の口座へ送金するという。

 また、フィッシングによる手口としては、ネットバンキング利用者に金融機関を装ってメールを送付。セキュリティ向上のためと偽り、あらかじめ開設しておいた偽サイトに誘導し、ID・パスワード、第2パスワード用の乱数表を入力させる。犯人は、これらを使ってネットバンキングに不正アクセスしている。

 3月末から11月24日までに、不正プログラムによる犯行は54金融機関、136口座、約2億8200万円、フィッシングによる犯行は2金融機関、24口座、約2000万円の被害が発生している。

 警察庁では、不正送金先の名義人や金融機関への不正アクセスの発信元の捜査を通じて、犯人の特定に務めるほか、フィッシング行為の処罰化、罰則の強化のための不正アクセス禁止法改正に向けた作業を行うとしている。

不正プログラム(ウイルス)を使ったネットバンキングへの不正アクセスのイメージ

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(増田 覚)

2011/12/15 19:27