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携帯SMSで仮想通貨Bitcoin決済が可能に
~電子財布サービス「Coinbase」開始
(2013/8/19 10:27)
仮想通貨Bitcoinの電子財布サービスを提供している米Coinbaseは15日、Bitcoin取引のための携帯電話のSMS(ショートメッセージサービス)インターフェイスを発表した。
これにより、スマートフォンを持たない人もフィーチャーフォンでBitcoin取引が可能になる。
Coinbase公式ブログでは、「Bitcoinから最も益を得ることができる人々(第二、第三世界の人々)らは、スマートフォンを持っていない」と説明し、新サービス解説の理由を説明した。
CoinbaseはウェブでBitcoin電子財布サービスを提供してきた。米国銀行口座とBitcoin電子財布を紐づけることで、複雑だったBitcoin取引をできるだけ簡単にすることがCoinbaseの目標だ。今後は米国以外の銀行口座にも対応していくことを目指している。
新しいSMSインターフェイスには、コマンドがあらかじめ設定されている。Coinbase専用電話番号に「hi」と送信し、その後対話的にSMSコマンドを入力していくことになる。例えば残高確認には「Balance」、メールアドレス「user@example.com」に20ドル送信するには「send user@example.com $20」などと入力する。
SMSを利用するには、あらかじめCoinbaseの電子財布アカウントが必要だ。そのアカウントでSMSを利用可能に設定し、6ケタの暗証番号を設定する。取引時には、毎回音声によって取引内容が復唱され、暗証番号入力によって決済が完了する。
Coinbaseは著名ベンチャーインキュベータY Combinatorから発足したベンチャー。すでに5月には大手ベンチャーキャピタルUnion Square Venturesから500万ドルの投資を受けている。
最近Bitcoin周辺では様々なベンチャー企業が注目を集め、投資家にもNetscape共同創業者で著名ベンチャーキャピタリストのMarc Andreessen氏や、Facebook創業時に関係したWinklevoss兄弟などの名前が挙がるなど、盛り上がりを見せている。
その一方で、Bitcoinが国家の後ろ盾や規制を受けていないことから、マネーロンダリングへの関与、犯罪行為への関係、投資の不透明性、消費者保護など、解決しなければならない法的問題が山積しており、米規制当局も注目しつつある。
Bitcoinは数学的アルゴリズムによって生成される仮想通貨で、膨大な計算によって生成するその行為は「マイニング」と呼ばれる。現在は世界各地の複数の取引所で取引されており、米ドルなど実際の通貨との交換が可能だ。最大の取引所は東京渋谷に本社を置くMt.Gox社とされている。