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スマホからのネット利用者は1年間で1100万人増加、PCからは350万人減少

 ニールセン株式会社は23日、PC版インターネット視聴率調査「Nielsen Netview」およびスマートフォン視聴率調査「Mobile NetView」のデータをもとにした、2013年度(2013年4月~2014年3月)のインターネットサービスの利用動向を発表した。

 インターネット利用者数の推移は、2013年度の1年間で、PCからのインターネット利用者数は約350万人(6%)減少し、2014年3月時点で5376万人となった。一方、スマートフォンからのインターネット利用者数(ウェブ、アプリの両方を含む)は約1100万人(38%)増加し、3798万人となった。

各スクリーンからのインターネット利用者数推移(2013年度)

 スマートフォンからのインターネット利用をカテゴリー別に分類した増加率では、「自動車」カテゴリーが98%増と最も高い。このほか、「写真機材、写真サービス」(79%増)、「行事、ギフト」(79%増)、「教育、キャリア」(60%増)、「ファイナンス」(44%増)などのカテゴリーの増加率が高い。

スマートフォンからのカテゴリ別利用者数・増加率(2013年度)

 性別・年代別で見ると、スマートフォンからのインターネット利用者数が1年間で最も増えたのは「35~49歳女性」の260万人増(64%増)で、670万5000人となった。「20~34歳女性」の240万人増(30%増)がこれに次いでおり、1046万3000人。また、「50代以上女性」も利用者数自体は185万3000人と少ないものの、1年間で倍増している。

スマートフォンからの性年代別利用者数・増加率(2013年4月、2014年3月比較)

 スマートフォンからの利用者数が多い上位10サービスの1年間の増加率は、「LINE」(58%増)、「Amazon」(58%増)、「Twitter」(48%増)が全体の増加率(38%増)を大きく上回っている。LINEは利用者数が2902万1000人に達しており、特に50代以上の男女の増加率が高く、若年層以外にも利用が広がり始めていると分析している。

サービス別 スマートフォンからの利用者数・増加率(2013年度)

(三柳 英樹)