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フルノ、人工衛星の電波妨害・信号模倣対策などを強化したGNSS受信機ファームウェアを提供開始

 古野電気株式会社(FURUNO)は、時刻同期用GNSS(Global Navigation Satellite System:全球測位衛星システム)受信機「GT-100」「GT-90」「GT-9001」シリーズにおいて、認証機能(OSNMA/QZNMA)の追加と、ジャミング・スプーフィング対策を大幅に強化したファームウェアの提供を開始する。

 GNSSは、人工衛星を利用して地上の現在位置を計測するためのシステムの総称。よく知られる米国のGPSのほか、日本のQZSS(みちびき)、欧州のGalileoなどの衛星システムが運用されている。近年、GNSSの脆弱性が問題となっており、特にGNSS信号を妨害する電波が発される「ジャミング」、悪意を持った者が意図的にGNSS信号を模倣・放送する「スプーフィング」による脅威がある。

 今回提供するファームウェアでは、認証機能(OSNMA/QZNMA)を追加し、QZSSおよびGalileoから送信される軌道情報などの「航法メッセージ」の真正性を確認でき、スプーフィング攻撃への耐性を強化。ジャミング・スプーフィング対策では、多様な妨害信号を高精度で検出・排除し、安定した時刻同期を行う。

 このほか、高度制限の撤廃による成層圏等での利用拡大、TAI時刻出力機能の追加、多様なデータフォーマット(RTCM10403.3、RINEX4.1、バイナリ)への対応といった機能強化も行われる。