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俺のJavaやFlashはいつだって最新――自信を持ってそう言えるユーザーは約半数
(2014/10/29 17:14)
トレンドマイクロ株式会社は28日、個人のPCユーザーの脆弱性に対する意識などについて調査した結果を発表した。「ソフトウェアのバージョンを常に最新にしているのは約半数で、ウイルス感染や不正アクセスの原因となる脆弱性に対する理解や、脆弱性への対策が浸透していない実態が分かった」という。
PCユーザー523人を対象に今年9月に実施したウェブアンケート調査によると、PCの脆弱性対策にはソフトウェアの修正プログラムを適用することが有効だということを知っていたのは58.1%で、残りの41.9%はこれを知らなかったという。また、PCに脆弱性があるとウイルスに感染する可能性が高まることを知っていたのは67.1%で、32.9%が知らなかった。
ソフトウェアを常に最新バージョンにしているかどうか聞いた設問では、Adobe Readerを「最新にしている」としたのは53.7%と半数強にとどまり、11.3%が「最新にしていない」、34.6%が「最新にしているかどうかが分からない」だった。
Flash Playerでも「最新にしている」は51.6%であり、「最新にしていない」が11.3%、「最新にしているかどうかが分からない」が36.7%で同様の傾向。
さらにJavaになると、「最新にしている」は半数を切る44.6%。逆に「最新にしているかどうかが分からない」が41.3%となり、Adobe Reader/Flash Playerよりも多めだった。「最新にしていない」は13.4%。
最近のソフトウェアでは自動アップデート機能が標準的に提供されているため、「最新にしているかどうかが分からない」と回答した人の中にも、実際には最新バージョンになっているユーザーが含まれることも考えられる。ただし、仮にそうだとしてもユーザー本人はバージョンについて意識していないことに変わりはないと指摘。トレンドマイクロが個人のPCユーザーに脆弱性への意識について調査したのは今回が初めてだが、すでに7~8割のPCユーザーが対策ソフトを導入しているとされるウイルス対策に比べると、脆弱性対策への意識はまだかなり低いという印象を受けたとしている。
なお、企業においては仮想パッチなど技術的な脆弱性対策ソリューションもあるが、個人のPCユーザーにおける脆弱性対策はやはり、インストールしているソフトウェアに対して修正プログラムを適用し、常に最新の状態で使用することが基本だとしている。