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スマホの3軸センサーで各地の地震の揺れを測定・収集、ウェザーニューズが会員向けアプリで

 株式会社ウェザーニューズは11日、ユーザーのスマートフォンの3軸センサーを使い、各地の地震の揺れを測定・収集する観測インフラを構築したと発表した。

 有料の会員制サービス「地震津波の会」のiOS/Androidアプリで揺れの測定機能をオンにしておくと、緊急地震速報の通知と同時に測定を開始。揺れを検知した場所、時間、揺れの強さがウェザーニューズに送信され、集まったデータがアプリ内で公開される。

スマートフォンの3軸センサーによる観測情報
揺れの体感報告の画面

 会員が揺れの体感を報告する機能も追加。揺れの強さを「すさまじい」「激しい」「強い」「弱い」「揺れたかも」「感じず」から、揺れ方を「ドンッ」「ユラユラ」「ガタガタ」「その他」からそれぞれ選んで送信してもらうことで、機械による観測では表現しきれない揺れの特徴を把握する。

 5月30日夜に関東で発生した震度5強の地震の際も試験運用を行っており、全国約2000人から体感報告が届いたという。その報告をマッピングして震度情報と比較したところ、強い相関が見られたとしており、「人間の感覚は地震に対しても有効な高感度センサーであることが分かった」としている。

5月30日夜に発生した地震の体感報告
5月30日夜に発生した地震の震度

(永沢 茂)