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省電力&約2倍の距離で繋がるIoT向けWi-Fi規格の名称、「Wi-Fi HaLow」に決定

 Wi-Fi Allianceは4日、IoTなど低消費電力ソリューション向け無線通信規格であるIEEE 802.11ahを採用した製品の名称を、「Wi-Fi HaLow」に決定したと発表した。

 Wi-Fi HaLowは、900MHzの周波数帯域を利用したWi-Fi規格で、より省電力、より長距離での接続を実現する。Wi-Fi Allianceでは、現行規格の約2倍の距離を実現するほか、2.4/5GHz帯と比較して、壁などの障壁の貫通力があるとしている。Wi-Fi HaLowは、スマートホームや、コネクテッドカー、ヘルスケア、産業、小売、農業、スマートシティといった用途を想定している。

 また、すでに構築されているWi-Fiエコシステムへの参加も考慮。既存のWi-Fiプロトコルを採用しており、900MHz帯だけでなく2.4/5GHz帯でも動作するという。そのほか、政府グレードの強力なセキュリティ、簡単なセットアップ機能など、多くのIoTデバイスを接続するために有用な機能を実装する。

(山川 晶之)