メガネ試着を自宅でリアルに再現、メガネスーパーが3D技術活用で
メガネスーパーAKIBA館に設置された「バーチャル・グラス」。タッチパネルを採用したWindows PCで操作する |
メガネスーパーは3日、顔写真をアップロードするだけで3Dアニメーションを自動生成し、メガネの試着写真を閲覧できる「バーチャル・グラス」サービスをメガネスーパーAKIBA館(東京・秋葉原)で開始した。同社サイトでも6日から同様のサービスを提供する。200種類のフレーム、15パターンのレンズカラーを選ぶことが可能。気に入ったメガネは、メガネスーパーのECサイトから購入できる。
顔写真をバーチャル・グラスのサイトにアップロードすると、多彩な表情の3Dアニメーションが自動的に生成される。お気に入りのフレームに加えて、レンズカラーや度数を選ぶことで、実際のレンズを通した目の大きさやゆがみなど、実物に近い試着画像を閲覧できるのが特徴だ。異なるメガネを試着した画像を最大4画面表示することも可能で、試着画像は保存・印刷できる。顔写真は最低200万画素以上を推奨している。
3Dアニメーションの作成にあたっては、モーションポートレート株式会社が手がける「モーションポートレート」技術を採用した。
気に入ったメガネはECサイトから送料無料で購入できる。価格帯はレンズ代込みで5000円と8000円の2種類のみ。薄型などのオプションレンズは、1000円と2000円の2種類を用意。レンズの度数は「処方箋を送る」「メガネスーパーで購入したメガネと同じ度数」「コンタクトレンズの度数を参考に入力」の3種類から選ぶ。度数がわからない場合は、メガネスーパー系列の全国430店舗で試着することを勧めている。
顔写真を専用サイトにアップロードすると、多彩な表情の3Dアニメーションが自動生成される | メガネを試着した画面 |
実際のレンズを通した目の大きさやゆがみも確認できる | メガネの位置も調整できる |
レンズカラーも選択できる | 異なるメガネを試着した画像を最大4画面表示できる |
メガネスーパー情報システム部部長の近藤嘉彦氏は、「実際の店舗では試着できるメガネの数や移動時間などの物理的な制約があった」と説明。これに対してバーチャル・グラスは、Webサイト上で深夜を含めた自由な時間帯で納得のいくまで製品を選べることが特徴。「試着画像は家族や友人などとも共有できるため、ベストパートナーの意見を踏まえた上でメガネを購入できる」としている。
また、同社営業本部企画統括部部長の角田浩一氏は、「メガネ業界はネット進出が遅れているが、逆に未知数であることが魅力的。ネット通販は格安フレーム販売以外の展望が開けていない状況だが、バーチャル・グラスでは店舗に足を運べない人に対して、釣りやゴルフ、PC用など新たな需要のメガネを販売したい。ネット専業とは異なり、全国の系列店舗で購入前後のフォローが行えるのもメガネスーパーの強みだ」と語った。
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(増田 覚)
2009/8/3 16:39
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